ザ・タウン [映画【さ行】]
ベン・アフレックが監督・主演・脚本を兼ねた「ザ・タウン」を観てきました。
舞台はボストン北東部のチャールズタウン。親友のマット・ディモンと共に脚本を執筆してアカデミー脚本賞を受賞、彼を有名にした「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」も、監督第1作めの「ゴーン・ベイビー・ゴーン」も舞台はボストン。ベンの故郷です。
主人公・タグ(ベン・アフレック)は銀行強盗のリーダー。この街は親から子へとまるで家業を受け継ぐようにプロの銀行強盗が育つ街。タグも元締めの計画の元、幼馴染の仲間たちと銀行を襲撃し大金を稼ぐ生活をしていた。
ある銀行を襲撃したタグは支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質にするが、その解放後の様子を調べるために正体を隠して偶然を装いクレアと会ううちに彼女に魅かれ始める。
この街からクレアと一緒に出ることを夢見るタクだったが、彼を頼りにする幼馴染のジェム(ジェレミー・レナー)や、裏切ればクレアの命を狙うと脅す裏社会の元締めファーギ―(ピート・ポスルスウェイト)達の掟がタグを街に縛り付ける。
一方、執拗に追いかけるFBI捜査官のフローリー(ジョン・ハム)はクレアに接近、タグの正体を話し強盗団の逮捕協力を求めるのだが・・・。タグはこの街の宿命から逃れることは出来るのか。
主演のベンも良い感じなんですが、なんといっても助演のジェレミー・レナーの演技が凄い。過去を悔み、嫌々銀行を襲っては後悔ばかりしているタグに対し、ジェムは短気で暴力的で、この街でしか生きられない定めを受け入れている男。彼が出てくると何をしでかすのかとドキドキ。それでいて仲間のタグを決して裏切らない一面もあるんです。
昨年話題を集めた『ハート・ロッカー』の主演でアカデミー賞主演男優賞ノミネートだったジェレミー・レナーですが本作でも助演男優賞でのノミネートは納得です。
その他、タグが恋する女性に『それでも恋するバルセロナ』のレベッカ・ホール、FBI捜査官にTVシリーズの「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハム(なかなかカコイイ!)で豪華な共演者です。
幼いころにタグを残してこの街を去っていった母と、その母を探す事もせずこの街で犯罪を重ね今は刑務所に入ることで街を出て行った父。そんな親子関係のトラウマや伏線も描きつつ、ラストは大リーグスタジアムの襲撃というでかいヤマの銃撃戦で一人、また一人と仲間が死んでいき息をのみます。
監督としてのベン・アフレックのこれからと、ジェレミー・レナーの演技力に魅力を感じた作品でした。
アカデミー賞授賞式に注目です。 ★★★★☆
こちらにもお邪魔しまーす。
これもよさそうな映画。行こうと思います。
ベン・アフレック、いい感じですね。内容はちょっと
悲しみに満ちたストーリーのような気がしますが。
ベンもマットも才能があるんですね~。
by coco030705 (2011-02-14 18:23)
cocoさん、こんにちは。
niceありがとうございます。
ベン・アフレックは監督業があってるんじゃないかと思いました。
ラストをどう考えるかで前向きか悲しみのお話かで変わってきそうです。
犯罪者ですから良い人とはいえませんしね。
助演のジェレミー・レナーのキレた演技がいいですよ。
by キキ (2011-02-14 21:16)
こんばんは。
ジェレミー・レナーは凄かったですね~
「ハート・ロッカー」とはまた違った狂気を感じました。
ファーギー役のピート・ポスルスウェイトも怖かったです。
こういう繋がりを断ち切る難しさをしみじみと感じました☆
by non_0101 (2011-02-16 23:02)
nonさん、こんにちは。
niceありがとうございます。
ピート・ポスルスウェイトさんは亡くなったそうで
遺作となるのかなと思いましたが
あんなに怖い花屋を初めて観ました。
元締め達はあんな大金を毎回どう使っていたのか知りたいですね。
by キキ (2011-02-18 07:48)