二流小説家 シリアリスト [映画【な行】]
主演の上川隆也さんの舞台が好きで良く観に行きます。
でも映画での主演はこれが初めてなんだとか、ちょっと意外です。
原作は「このミステリーがすごい! 2012年版(海外編)」「週刊文春ミステリーベスト10
2011年(海外部門)」「ミステリが読みたい!
2012年版(海外篇)」で第一位という海外ミステリー部門で初の三冠に輝いたD・ゴードン著の「二流小説家」。
この快挙は「羊たちの沈黙」「ミザリー」「ダ・ヴィンチコード」でも成し得ていません。
小説家・赤羽一兵(上川隆也)。
小説家といってもエロ小説を書いてどうにか生活している冴えない男なのだが、そんな彼の元にある日1通の手紙が届く。
それは東京拘置所にいる死刑囚、呉井大悟(武田真治)からのものだった。
自称写真家の呉井は自分のモデルの4人の女性を殺して首を切り、その首なし死体を写真に撮るという猟奇殺人事件で死刑判決を受けていた。
そんな呉井が自分に告白本を書いて欲しいと言っている。
これは小説家として有名になるチャンスか?
迷っていた赤羽は姪の亜衣(小池里奈)の後押しで呉井に会う。
呉井は「自分には熱狂的信者が今も沢山いる。その中の3人と会って欲しい。彼女たちと自分の官能小説を書いてくれたら自分の過去を告白する」と言うのだ。
本を書くために仕方なく赤羽は指名された3人の女たちと会うが、その直後3人の女達は過去に呉井の起こした事件と同様の手口で殺され、首なし死体で見つかるのだった。
それは拘置所にいる呉井には絶対不可能な犯罪、もしかしたら彼は冤罪なのか。
やがて第一発見者でもある赤羽が警察から容疑者として疑いをかけられ、赤羽は潔白を証明する為に12年前の被害者の妹・千夏(片瀬那奈)と共に事件を調べ始める。
呉井は生みの母と別れ、養子先の母にいじめられて育ちます。
そんな彼の生い立ちを官能小説を書くことと引き換えに少しづつ少しづつ聞き出していく主人公。
ちょっと「羊たちの沈黙」っぽい展開です。
武田真治さんがテンション高めに犯人を演じ、静かに上川さんが話を聞いている拘置所での面会シーンは二人芝居の舞台の様でした。
でもその後犯人捜しになってくるとドキドキもしないし、ハラハラもしないし、ラストも驚愕じゃないし。
犯人も目星がつくってことは原作が優秀ってわかっているだけに、じゃ何がいけないんだろう。
ヒーローじゃない主人公が解決していく事件、女優陣も綺麗、脇役も豪華。
もっと面白くなったかもだけどちょっと惜しい感じでした。
これがハリウッドだったら?韓国映画だったらどう作る?と思ってしまいます。
伏線かと思った千夏と深い関係がある大物フィクサーってのもなんだったのか。
猟奇殺人事件も美し過ぎると逆にインパクトも無くなるようです。
★★★☆
監督;猪崎宣昭。
ネオ・アッキーさん、niceありがとうございます。
by キキ (2013-07-05 20:26)
りんこうさん、niceありがとうございます。
by キキ (2013-07-05 20:28)
あゆこさん、niceありがとうございます。
by キキ (2013-07-07 09:58)
yamさん、niceありがとうございます。
by キキ (2013-07-07 09:59)
non_0101さん、niceありがとうございます。
by キキ (2013-07-08 00:06)
月夜のうずのしゅげさん、niceありがとうございます。
by キキ (2013-07-09 14:29)
那奈さんが思わせぶりで、大物フィクサーとか出てくるのに、何の回収もなされず、存在すら亡き者にされたようです。
ちょっと脚本が雑なんですかね。武田の義理の母の謎の動きも意味のないものだったし。
そして、ドライブ感の無いサスペンス。
でも、それなりには楽しめました。
by バラサ☆バラサ (2013-07-10 14:32)
バラサ☆バラサさん、こんにちは。
那奈さんもフィクサーも武田義理母も上川母も・・・なにかありそうで何もない展開が残念でした。
でも上川ファンなのでそれなりに満足して帰ってきました。
by キキ (2013-07-10 23:38)
二流小説家って2時間ドラマで何回かやってますよね?
やはり上川さん主演で。
チラシのデザインがいいなと思って観たいと思ってました。
私も上川さん、キャラメルの時から応援しています♪
by クローヴ (2013-07-13 15:17)
クローヴさん、こんにちは。
お~。2時間ドラマでやってたんですね、知りませんでした。
絶対だまされるというコピーに期待して観に行ってきました。
キャラメルは退団しちゃいましたね。
秋の「真田十勇士」のチケット買ってます。楽しみです。
by キキ (2013-07-14 22:49)