渇き。 [映画【か行】]
デートムービーには向きませぬ。
でもデートで来ている若者の多いこと。
ポップコーン食べながら観る映画じゃないです。
第3回「このミステリーがすごい!」大賞受賞の深町秋生の小説「果てしなき渇き」が原作。
コミックにもなっているようです。
その内容から実写化は無理だろうと言われてたものを『告白』『下妻物語』の中島哲也監督が脚本・監督したサスペンスミステリー。
失踪した自分の娘を捜す元刑事のお話なのです、が。
中島監督の『パコと魔法の絵本』では1日しか記憶が持たない少女の為に少女の好きな絵本のお話を上演する頑固じじいを感動的に演じていた役所広司。
今回はまあ、この娘も悪いがお前が一番悪いやろ?と思われる父親を演じてます。
娘が数日前から帰ってこないと元妻からの突然の電話に、離婚して刑事の職も失って今では警備員をしながら空虚な生活をおくる藤島(役所広司)は目がギラギラ、俄然張り切って娘を捜し始める。
それは娘が心配なわけじゃない。
自分が壊した「家族のいる生活」に戻れるかも?という淡い期待のせい。
自分の為だけなのである。
元刑事はまるで今も刑事の様に娘の同級生、先生、通っていた病院のドクターなどから情報を集め始める。
美人で成績優秀な娘だと思っていた父親は部屋からは大量の麻薬を見つけ、同級生の話から悪魔のような娘の真実の姿を知っていくのだった。
出演者が今回もかなり豪華で役所広司(父)、妻夫木聡(刑事)、二階堂ふみ(同級生)、橋本愛(同級生)、國村隼(医師)、オダギリジョー(刑事)、中谷美紀(教師)、青木崇高(ヤクザ)など。
中島監督のお馴染みメンバーも多いです。
新人の小松菜奈がヒロインを演じているのですがこの子がなんとも可愛い女子高生で悪魔は悪魔の姿をしていないという意外性を出すのには一番効果的な女の子だったと思います。
この世は不思議の国で私は何をしてもいいのよと同級生の男の子も大人たちもコロコロと操ってしまうのね。
でもま、とにかくグロです。
死体も内臓もたくさんでます。
覚悟して観ても目を反らしてしまう切ったり裂いたり踏んずけるシーンが沢山。
アニメーションが多く使われてていじめで水に沈んでいく少年とか。
殴ったり蹴ったり撃ったりするシーンには一瞬画面が真っ赤になるとか。
時間が現在と3年前と現在の少し先を行ったり来たりするので少し混乱します。
父親の救いようのないダメっぷり、母親の無責任さをこれでもかと描きます。
だからこんな娘が育ってしまって周りを不幸にし続けたのかということなんでしょうか。
こんなお父さん、誰だっていらないよ。
妻夫木刑事もオダギリ刑事も、医者も高校生もまともな人が出てこないし感情移入できないし、救いのないラストでぞっとしてしまいます。
中島監督にはもっとポップな楽しい映画を撮って欲しいなと思いました。 ★★☆
高校生1000円キャンペーンをしているというのは謎です。
映画代安くしてまで高校生に見せる意味が解らないです。
makimakiさん、こんにちは。
niceありがとうございます。
by キキ (2014-07-12 13:52)
こんにちは。
これは本当にグロそうですね~
無理かなあと思って躊躇していたら、先に見た会社の子が
あまりにも凄くて途中で出ようかと思ってしまいましたと言ってました。
今は観たいものが多くて大変なので、遠慮しようかなあ。
とりあえず、キキさんのブログを読んで納得です☆
by non_0101 (2014-07-14 00:10)
non_0101さん、こんにちは。
出たくなる気持ちわかります。
いじめる人かいじめられる人か、ダメな刑事とかしか出てこないので
とても疲れます。
中島監督には下妻物語のような映画を作ってもらえないかなと思います。
by キキ (2014-07-14 21:31)
月夜のうずのしゅげさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2014-07-15 18:03)
のらんさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2014-07-20 10:51)