黄金のアデーレ 名画の帰還 [映画【あ行】]
クリムトが描いた「黄金のアデーレ」。
オーストリアの国宝級の名画に、アメリカに住む82歳の女性が返還を求め、オーストリア政府を相手に裁判を起こした実話を映画化したものです。
「アデーレ・ブロッホ=パウアーの肖像Ⅰ」と呼ばれるこの名画はオーストリアの画家グスタフ・クリムトによる実在の女性の肖像画です。1907年に完成しました。
モデルのアデーレはフェルディナントの妻で、1925年に髄膜炎で死去しますがオーストリア・ギャラリーに絵を寄贈してほしいと遺言を残しました。
このアデーレ自身の遺言がオーストリア政府に返還を申請した際に拒ばれてしまう時の一番大きな障害となってしまうのですが、しかし本当の所有権は肖像画を注文した夫、フェルディナントにありました。
フェルディナントはナチスがオーストリアを占領した際にスイスに亡命します。
第2次世界大戦中にオーストリアに残されたフェルディナントの資産はこの絵を含めすべてナチスに没収されてしまっていました。
当時、結婚したばかりだった姪のマリア(ヘレン・ミレン)はオーストリアでのナチスのユダヤ人への迫害から逃れ夫とアメリカへと亡命します。
マリアの心残りは両親を国に残してしまったことでした。
その後はアメリカで長く暮らしたマリア。
ナチスとオーストリアがユダヤ人に行った辛い仕打ちをすべてを忘れてきたように生きてきたマリアでしたが、 新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借りて80代になった時にオーストリア政府に財産の返還を求めるのです。
絵のモデルとなった伯母との思い出、マリアの結婚式での伝統的なダンス(メジンケ)、ナチスの監視を逃れて旅立った両親との悲しい別れ・・・。
マリアは祖国オーストリアの土を再び踏みしめますが簡単に国宝級の絵を返還してくれるわけもなく、心に傷を負ってアメリカに戻ります。
しかし、最初は気乗りがしなかった弁護士ランディの方が今度は積極的にオーストリア政府に挑み始めます。
頼りなかった若い弁護士の成長にも感動がありますし、長く続く返還への困難な道のりの終わり、ラストで法廷の判決シーンには観客の中から拍手をする人もいたほど感動的なストーリーになっていました。
この絵は今はニューヨークにあるそうです。名画の背景が見えると絵も違ったように見えてきますね。
主役二人の関係がどんどん深くなっていくのでそこが見どころかなと思います。
監督は「マリリン・7日間の恋」のサイモン・カーティス。 ★★★☆
へぇ〜、実話なのですね・・・
ナチスがらみの絵画、ミケランジェロ・プロジェクトもそうだけど、
ほんとに、悲しく悼ましい背景がありますね。。
ヘレン・ミレンが、凜としてお美しい♡
by のらん (2015-12-19 07:44)
気をもんでハラハラしそうな
見ごたえのありそうなストーリィーですね。
by 月夜のうずのしゅげ (2015-12-19 14:51)
のらんさん、こんにちは。
ミケランジェロ・プロジェクトは観ていないのですけど
同じ時期に観たら面白そうです。
ヘレン・ミレンはお美しかったです。
弁護士役のライアン・レイノルズの奥さんは
スカーレット・ヨハンソンなんですって。
by キキ (2015-12-25 21:17)
月夜のうずのしゅげさん、こんにちは。
そうですね。ラストは裁判になるんですが
判決にお客さんが拍手をしてました。^^
名画の背景がわかって面白かったです。
by キキ (2015-12-25 21:28)
あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い致します。
by SORI (2016-01-03 07:51)
SORIさん、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
by キキ (2016-01-07 00:00)
トレンダー櫻井さん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:01)
Ujiki.oOさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:02)
non_0101さん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:03)
(。・_・。)2kさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:03)
ライトさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:04)
あゆこさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:05)
バラサ☆バラサさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-07 00:06)
こんばんは。
新年おめでとうございます。今年もキキさんのブログを楽しみにしています。
この絵画の魅力がこういう事件を起こしたのだと思うと、不思議な絵といえるかもしれませんね。映画で使われていたのは模写でしょうが、本当に美しい絵ですね。ストーリーも面白く、マリアとランディの心の通い合いが心にしみるものがあると感じました。色々な意味でいい映画でしたね。
今年もどんな作品に出会えるかが楽しみです。
by coco030705 (2016-01-07 22:44)
coco030705さん、明けましておめでとうございます。
今年もcocoさんのブログを楽しみにしております。
素敵な映画を教えてくださいね。
この映画は年末TOHOシネマズ梅田で観たのですがすごい人で
一番前の端の席しかなく、ちょっと画面が歪んでみえました。
早めにいい席取っておけばよかったとちょっと後悔でした。
クリムトはオーストリアの画家ですし、モデルの気持ちとしても本当は
オーストリアにそのままあった方がよかったかもしれません。
映画で語られた経緯で今はアメリカのニューヨークのノイエ・ガレリエギャラリーが所有者。
いつか本物を見てみたいです。
by キキ (2016-01-08 17:13)
ネオ・アッキーさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-08 17:15)
ぽんちゃんさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-01-26 19:02)