ブルックリン [映画【は行】]
今年のアカデミー賞の作品賞・脚色賞・主演女優賞でノミネート。
残念ながら受賞はありませんでした。
カナダではかなりの興行成績をあげたようですし、英国・オーストラリア・カナダ・アメリカでの映画賞で数々のノミネートや受賞をしています。
日本では公開が遅かったしあまり話題にもなってはいませんが少女の心の中を等身大に描く印象的な映画でした。
原作はコムル・トービンの同名小説。
アイルランド・イギリス・カナダ合作映画です。
春に観た映画でモーガン・フリーマン主演の「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」っていう映画のレビュー書きました。
ニューヨークのブルックリンに住む老夫婦が、結婚の時に買った古いアパートを売って便利な部屋を探すお話です。
ブルックリンの部屋は人気でかなり高く売れそうでしたが、でも結局思い出のいっぱい詰まった部屋は手放せませんでした。
その舞台でもある〝ブルックリン”はニューヨークではマンハッタンの河を隔てた向こう側、元々は移民が多く暮らす街。
この映画の主人公の少女が海を渡った頃は老夫婦が結婚した時と同時代かもう少し前くらいなのかな?と思います。
「ここは昔はそんなおしゃれな街じゃなかったのになあ」ってモーガン・フリーマンも愛犬に呟いていましたしね。
時は1951年。
アイルランドに住むエイリシュ(シアーシャ・ロ―ナン)は幼い頃に父親も亡くなっており、病気がちの母と姉と3人暮らしです。
田舎の故郷では仕事もないし、ダンスに行っても誘われるのは美人の親友だけ、内気なエイリシュに声をかける男性もいません。
そんなエイリシュは姉の勧めでアメリカのブルックリンで働くことになります。
知り合いは姉が懇意にする神父さんだけでした。
やがて船で海を渡り、アイルランドから舞台はアメリカへ。
故郷の訛りが抜けないエイリシュ、デパートの店員をしながら見知らぬ都会で寂しさで心が折れそう。
姉に手紙を書くことだけが楽しみでしたが、イタリア人の配管工のトニーと付き合い始めたことがきっかけで都会での暮らしにも徐々に慣れ始め、目標の簿記の資格試験にも無事に合格。
全てが上向きになってきたころ、最愛の姉が亡くなったという知らせを受け取るのです。
トニーには1か月ほど故郷に戻ると告げて姉のいない実家に帰ると、故郷はそのままでしたが自分を見る周りの眼が変わっていました。
もうエイリシュは内気で冴えない田舎の少女ではありません。
姉が勤めていた会社で経理の仕事もテキパキこなし、アメリカの洗練されたファッションを身に着けすっかり都会的の女性と変わったエイリシュ。
以前はスル―されてた故郷の男性も声をかけてきます。
実はトニーとアメリカを出る前に結婚届を提出してきていたエイリシュでしたが、母には結婚していることは隠したままです。
母はアイルランドの男性と結婚してほしい様子で、なにかと理由をつけてアメリカに帰るのを延ばさせます。
アメリカに行く前にこんな環境だったら・・・仕事があって、親友もいて、素敵なお金持ちの男性から結婚してほしいと望まれて。
トニーの元に帰らなきゃと思う反面、今の生活も捨てがたいと考え始めるエイリシュ。
彼女が選ぶのはアイルランドなのかブルックリンなのか。
都会の暮らしと故郷の両方を無意識に天秤にかけているようなエイリシュの姿は女性なら共感できるけど男性が観たらどう思うのかしら。ずるい女なのかな。
ふたりの男性はそれぞれ誠実な人だけにドキドキです。
田舎は美しい自然があるけど煩わしい人間関係もあり、都会では便利な暮らしがあるけど家族との暮らしはない。
そんなエピソードが最初から最後までとっても丁寧に描かれています。
ラストで意地悪な雑貨屋のおばちゃんに放つエイリシュのセリフにも「あーわかる」って思ってしましました。
主演のシアーシャ・ロ―ナンはアメリカ生まれのアイルランド育ち。
ご両親もアイルランド人。
相変わらす青い目は引き込まれそうでかわいい。
主人公の成長と、ファッションも田舎と都会で比べたりで見どころの一つです。
美少女のシアーシャも今回はすっかり大人の女性の雰囲気です。
監督はジョン・クローリー
こんにちは。
よさそうな映画ですね。シアーシャ・ローナンは「つぐない」にでてましたね。美少女がこんなに大人になって!月日の経つのは早いものだと思いました。先日「インデペンデンスデイ」をみて、自分では大コケしたので(ソネブロでは結構評判良し?)リカバリーしないと……。これ観に行きます!
by coco030705 (2016-07-19 18:42)
こんにちは。
この作品はきっと観ます!楽しみです☆
by non_0101 (2016-07-19 22:30)
AKIさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-07-22 22:46)
coco030705さん、こんにちは。
大コケだったんですか。あちゃ。
でもたくさん観てると好きな映画もあれば想像と違うものもありで
そこがまた楽しいですよね。
「つぐない」でもアカデミー賞助演女優賞ノミネートで、存在感のある
演技でしたよね。
by キキ (2016-07-22 22:56)
non_0101さん、こんにちは。
いい映画でした。
レビューをお待ちしてます。
by キキ (2016-07-22 22:57)
ネオ・アッキーさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-07-22 23:02)
ブルックリン・・・ この映画は知らなかったなぁ〜
最後は、どっちの青年を、そして国を選ぶのかしら?
・・・人生って、ほんとに、流される小舟ですねぇ(^_^;
by のらん (2016-07-23 05:38)
のらんさん、こんにちは。
主演のシアーシャが観たくていつ公開されるのかと待ってました。
「グランド・ブタペスト・ホテル」の時よりぐっと女性らしさが増して
現在22歳、(映画の時はもっと若いと思いますが)
これからも頑張ってほしい女優さんです。
どっちの青年を選ぶのか、選ばざるをえないというのか・・・。^^;
なかなかいい映画でした。
by キキ (2016-07-24 08:56)
こんばんは。
観てきました。よかったですね!最後は爽やかな気分で映画館を後にしました。TBさせていただきますね。
by coco030705 (2016-07-25 23:22)
月夜のうずのしゅげさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-07-29 08:15)
coco030705さん、こんにちは。
観終わったあともじわっとくる映画ですよね。
少女の成長をじっくりと描いていて
良い時も悪い時もあって。
シアーシャ・ロ―ナンの雰囲気にぴったりの映画でした。
by キキ (2016-07-29 08:38)
ありささん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2016-08-02 23:36)