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米・第89回アカデミー賞授賞式(WOWOW) [映画【あ行】]

こんにちは。

最近、更新を怠っておりましたが今日行われたアカデミー賞授賞式の様子を簡単にご紹介いたします。

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世界最高峰の映画の祭典、アカデミー賞授賞式が今年も日本でも生中継!
アメリカは日曜の夜だけど日本は月曜の午前中です。 
仕事は休んでTVの前で授賞式が始まるのを待ってます。
会場はLAドルビーシアター。

14部門でノミネートの「ラ・ラ・ランド」が注目された今回。
それに絡んでラストにものすごいアクシデントが起きましたが、逆に考えると受賞作品が漏れたりしてない、本当に公正に行われている証拠かななんて思いました。 

まず、ジャスティン・ティンバーレイクによる歌とダンスで幕開け。
曲はノミネート曲の"Can't Stop The Feeling"  ~「トロールズ」(原題)~ 。

会場は総立ち、でも司会はジミー・キンメルを迎えた時には着席してましたけどね。

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ジミー・キンメルはニューヨーク生まれのコメディアン。
ABC制作の『ジミー・キンメル・ライヴ!』という冠番組があり、マット・ディモンとお互いを茶化すビデオを制作して全米で話題になっている人。
宿敵・マット・ディモンがプレゼンターとして会場に来てるので二人の茶化しあいも注目されるところです。
最初っからトランプ大統領に絡んだジョークで会場を沸かせてました。

受賞の発表順です。

◆助演男優賞受賞 マハーシャラ・アリ「ムーンライト」

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◆メイク・ヘアスタイリング賞受賞 「スーサイド・スクワッド」

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◆衣装デザイン賞 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

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 ◆長編ドキュメンタリー賞 「O・J:メイド・イン・アメリカ(原題)」
◇この映画、O・J・シンプソンの過去から現在までを追ったTVドキュメンタリーを映画にしたもの。
なんと7時間の上演時間だそうです。受賞したので日本でも上映されるかもですね。
上映されたら絶対みたい1本です。

☆ここで歌曲賞ノミネートの"How For I'll Go"~「モアナと伝説の海」より 
リン=マヌエル・ミランダとアウリィ・クラヴァリョの歌。

☆AMPAS会長のシェリル・ブーン・アイザックスからの挨拶。

☆天井からキャンディのパラシュートが落ちてきて会場が湧きます。 

◆音響編集賞受賞 「メッセージ」

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 ◆録音賞受賞 「ハクソー・リッジ」

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☆名誉賞の紹介もありました。
受賞はジャッキー・チェン、アン・V・コーツ、リン・スタルマスターの3人です。
 

◆助演女優賞受賞 ヴィオラ・ディビス 「フェンス」
◇この映画は人生を描いた映画だと熱く力強い受賞のスピーチ。
涙ぐむ人もいるほどでした。 
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 ◆外国語映画賞受賞 「セールスマン」(イラン)
◇アスガー・ファルバディ監督が授賞式をボイッコット。
米に住むイラン系女性が替わりにオスカー像を受け取りました。
監督からのメッセージは代読。
監督は過去に「別離」で外国語映画賞受賞歴ありで今回は2回目の受賞です。

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☆スティングの歌、"The Empty Chair"
~「ジム:ジェームズ・フィーリー・ストーリー(原題)より~

◆短編アニメ映画賞受賞 「ひな鳥の冒険」

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◆長編アニメ映画賞受賞 「ズートピア」

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☆カリフォルニアのバスツアーの方々を会場に案内して出演させるコーナーあり。 

◆美術賞受賞 「ラ・ラ・ランド」 

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◆視覚効果賞受賞 「ジャングル・ブック」 

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◆編集賞受賞 「ハクソー・リッジ」

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◆短編ドキュメンタリー賞受賞 「ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊-」

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◆短編実写映画賞受賞 「合唱」

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☆司会者がトランプ大統領に生ツイート。

☆すでに受賞済みの「科学技術賞受賞」の紹介
…アメリカではオタクってロボットや特撮を担当する科学者の事を指すみたいです。
    

◆撮影賞受賞 「ラ・ラ・ランド」 

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◇歌曲賞ノミネートの"City of Stars"~「ラ・ラ・ランド」より のパフォーマンスが入ります。

◆作曲賞受賞   ジャスティン・ハーウィッツ「ラ・ラ・ランド」

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◆歌曲賞受賞  "City of Staes" ジャスティン・ハーウィット「ラ・ラ・ランド」
◇ミュージカルなので「ラ・ラ・ランド」強し!
作曲賞、歌曲賞と2つのオスカーを受賞したハーウィッツはデイミアン・チャゼル監督のハーバード大学の時のルームメイト。
才能が相乗効果で花開いたって感じです。

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☆昨年から本年度までの間に亡くなった映画関係者の「追悼」が入ります。

◆脚本賞受賞 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
◇プレゼンターはベン・アフレックとマット・ディモン。
ここで司会者からの意地悪で笑わせます。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はマット・ディモンが制作にかかわっていています。
マット・ディモンはこの映画で主演も出来たんですが幼馴染のベン・アフレックの弟のケーシー・アフレックに主演を譲っています。
そしてなんと、この少し後にケーシー・アフレックが主演男優賞を受賞することになります。

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◆脚色賞受賞 「ムーンライト」
◇脚本賞と脚色賞はどう違うのかっていうと、脚本賞はストーリーを自分で一から考えたもの。
脚色賞とは小説などの原作があるものを映画用にしたものの違いです。

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◆監督賞受賞 デイミアン・チャゼル 「ラ・ラ・ランド」
◇32歳、最年少での監督賞の受賞となりました。次の作品が楽しみですね。 

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◆主演男優賞受賞 ケーシー・アフレック 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

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◇マット・ディモンは主演を断った映画です。 

◆主演女優賞受賞 エマ・ストーン 「ラ・ラ・ランド」

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◆作品賞受賞 「ムーンライト」

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最後の作品賞のプレゼンターは「俺たちに明日はない」の往年のスター、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。
お二人とも歳を重ねられたな~なんて観てました。

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でも、アカデミー賞ではもったいぶらずにすぐに受賞作品が読み上げられるのに、ウォーレンは開いた赤い封筒の中の受賞作品を発表しないのです…?

まさか字が読めないってことはなさそうだけど、困った顔でフェイに渡すウォーレン。
手渡されたフェイがためらわず「ラ・ラ・ランド」!って公表しました。

「ラ・ラ・ランド」が7部門に受賞ということで、ステージに上がったプロデューサー達次々と喜びの受賞の挨拶、主演のエマ・ストーンもステージ上で涙ぐんでスピーチを聞いている最中、なんと!!
「受賞は間違いがあったようです、読み違いです、作品賞はムーンライトです!」
と訂正が入るというハプニング、会場は騒然としてしまいます。

なんでこんなことになったのでしょうか。
どうやら封筒の中にあったのは『主演女優賞 「ラ・ラ・ランド」 エマ・ストーン』と書かれた紙が入っていて、困ったウォーレンがフェイに渡してしまい、そんな事とは気づかないフェイがそこに書かれた「ラ・ラ・ランド」とそのまま公表してしまたもののようです。

「何をやったんだよ!ウォーレン・ベイテイ!!」と突っ込む司会者。
そこで「ジョークとかではなく本当に、間違いだったんだ」って釈明するウォーレン・ベイティ。 

・・・と、いうことは悪いのは番組の裏方さんなんですよね。

全部同じ赤い封筒だから、作品賞の封筒じゃなくてすぐ前に回収していた主演女優賞の封筒をどういう訳か誤って作品賞プレゼンターに渡してしまっていたようです。

そうとは知らず次々と感激のスピーチをする「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー達、3人目にストップが入り、まったく気の毒なことにしっかりと握りしめていたオスカー像は「ムーンライト」関係者の手に渡ることに。
大トリの作品賞受賞の「ムーンライト」も戸惑いながらも喜びの受賞スピーチで今年のアカデミー賞授賞式は閉幕しました。

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去年は白人ばかりの白すぎる受賞式と評判が悪かったですが、今年は一転、多様な人種の受賞となったり、アカデミー賞では人種は関係ない、体重と歳は関係あるけどね、なんて司会者のジョークが冴えた式でした。
プレゼンターのハリー・ベリーやスカーレット・ヨハンソンのドレスもものすごく美しかった。

でもなんといってもラストの作品の賞間違いアクシデントで全部ぶっ飛んでしまったのは確かです。
観ている方は映画を観ているような大どんでん返しのドキドキ感があって面白かったけどね。

「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー達は間違いとわかると素早く正しい対応。
受賞は逃したけど、「ムーンライト」って書かれたカードをカメラの画面に高く掲げて映したあの姿は後世まで残る名シーンになったはずです。

さて、興奮と混乱のアカデミー賞授賞式を観たあとは映画館に行かなきゃね。 

 


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