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『髑髏城の七人』 [舞台]

TS3S01110001.jpg 劇場の外のポスターです。夜なんでうまく写りませんでした。

劇団☆新感線2011年夏興行・いのうえ歌舞伎「髑髏城の七人」を昨日、観てきました。
場所は大阪・梅田芸術劇場メインホール。
チケットは先行予約の抽選でしたがB席しか取れませんでした。
引き変えたチケットを見ながら「3階だけどここはどのあたり?」って前もって座席表で場所を調べたらなんと一番後ろ・・・。
いわゆる天井桟敷です。さすがに「遠い」って感じでした。^.^;
映画館なら一番後ろは好きなんですが。

TS3S01100001.jpg 劇場の中のでかいポスター

―STORY―

関東の荒れ野に忽然と浮かび上がる漆黒の城――髑髏城。
その闇の中から異形の魔人が現れる。
全国統一を狙う豊臣秀吉に反旗を掲げ、
無法の敵機兵とともにこの地を治める関東髑髏党の首領――≪天魔王≫。
暴虐の限りを尽くすその行く手に、二人の男が立ちふさがった。
鉄の煙管片手に、飄々と乱世を泳ぐ男――≪捨之介≫。
そして感東一の色里、「無界」の主人――≪無界屋蘭兵衛≫。
三者三様の時の輪が、奇しき縁に手操られ重なりあったその時、
「無界」の里に集う者たちに、血の匂いが漂い始める。
例え戦いになろうと、自ら「無界」を守ろうと心を決める女――≪極楽太夫≫。
秘密を胸にこの里に逃げ込む娘――≪沙霧≫。
荒武者たちを従え≪天魔王≫打倒の先頭に立つ若き傾奇者――≪兵庫≫。
己の命の力だけを信じ自在に戦場を渡る男――≪三五≫。
そんな若者たちの行方を諸国流浪のやせ牢人――≪狸穴二郎衛門≫が、
密かに見守り続けていた・・・・・・・。
やがて秀吉軍総勢二十万が関東制圧に向け動き出す。
迎え撃つは参謀――≪天部の将監≫率いる関東髑髏党の鉄奇兵、二万。
風雲急を告げる髑髏城へ、ついに≪捨之介≫が乗り込んでいく。
そして孤高の刀鍛冶――≪贋鉄斎≫が鍛えた名刀“斬鎧剣”が、
天魔王を目がけ空を舞った・・・・・。
(パンフレットより)

1990年が初演ということで、7年ごとに過去4回上演されてきた劇団☆新感線の代表作のひとつです。
今回で5度目の上演となります。
今までは一人二役で演じられていた捨之介と天魔王を別の役者に分けたところが今回一番の注目でしょうね。
織田信長に仕えていた3人の若者を小栗旬と森山未來、そして早乙女太一という豪華キャスト。
太一くんの殺陣はやっぱり美しいです。

劇団☆新感線らしい笑いもたくさんあので楽しい数時間を過ごしてきました。
題名の7人とは誰なのかが分かるのは後半です。え、あの人も?って笑ってしまいます。

沙霧役には映画『時をかける少女』『ゼブラーマン~ゼブラシティの逆襲~』の仲里依紗さん。
意外と声が低くて良い感じ。舞台はこれが初演になるそうです。

大阪公演は8月7日~24日まで。
出演; 小栗旬 森山未來 早乙女太一 小池栄子 勝地涼 仲里依紗 高田聖子 粟根まこと
     河野まこと 千葉哲也 他

作;中島かずき   演出;いのうえひでのり


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『蛮幽鬼』 [舞台]

      091124_1137~01.jpg
劇団☆新感線の『蛮幽鬼』 大阪公演・観てきました。上は劇場前のポスターです。
場所:梅田芸術劇場
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:上川隆也/稲森いずみ/早乙女太一/橋本じゅん/高田聖子/粟根まこと/山内圭哉/山本亨/千葉哲也/堺雅人・・・・ほかです。
それは遠い遠い昔のお話。
留学先で親友を殺され、その罪を着せられ、夢に満ちた未来も、愛する婚約者も奪われ、幽閉された島で復讐を誓う男、伊達土門(上川隆也)。
その監獄島からの脱獄を手伝い、笑顔で敵を倒す謎の殺し屋サジ(堺雅人)。
二人とも友や一族に裏切られ心に傷をもつ男なんです。
ベースは「巌窟王」。復讐を誓い名前も変え、鬼となって故郷に帰るロン毛白髪の上川さんを中心に、ずううっと笑顔で人を殺しまくる堺雅人さん、早乙女太一君の若くて美しい殺陣、ヒロインの美古都役の稲森いずみさんの美しさ・・・。
太一君もそうですが皆さんの殺陣がとにかくすごくて(太一ファンの方が多数来られてましたよ)後半は戦いの連続になっちゃうからもう大変。
勿論ストーリーも面白くて・・・でも自分を陥れた本当の犯人が解り、復讐が果たされる時に土門とサジには幸せは訪れるのか?って事でラストは悲しいものでした。
復讐は憎しみを生み、どこかで断ち切らない限り続いていくのです。
幽閉された10年間で髪が白髪になっちゃう土門は衣装も白いイメージ、なにを考えているのかわからないサジは長い黒髪に黒い服。
この二人、共演は初めてなんだそうですが息もぴったりでとにかく素敵でした。
あまりに面白かったので結局同じ友人と2回観たんですが1回目は1階やや後ろの中央席で、2回目は2階席から。2回目は特にストーリーを噛みしめながら観れましたけど、3時間の上映時間を右に左にと走り回る役者さんってホントすごいです。(上川さんは歌も歌ってくれます。)
私は座って観ているだけなのに終わったらどっこいしょって立ち上がってるんですからダメですね。
舞台は満席、ラストは総立ちで拍手、拍手。私たちも幸せな時間をありがとうって茶屋町を後にしました。
この舞台は今日が千秋楽なので役者さんたちも東京に帰れるのかな。                     

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「その男」~大阪新歌舞伎座さよなら公演~ [舞台]

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 六月いっぱいで大阪の新歌舞伎座は“なんば駅”前から近鉄“上本町駅”にお引っ越し。新劇場は新・新歌舞伎座になるのかは知らないけど(笑)、さよなら公演という名前がついて上演中の上川隆也主演、原作・池波正太郎の「その男」を観に行ってきました。

5月2日(土)~27日(水)までの約1ヶ月という長い公演、その前は東京芸術劇場での公演が行われており、東京からここまでリピーターとして観に来られた方も多いのでは?

私はというと、大阪に住んで3年ですが新歌舞伎座は近くを通ることはありましたが入ったのはこれが初めて。なのでなんばでは最初で最後。

劇場の外には役者さんの名前を書いた色とりどりののぼりが立てられ艶やかです。ロビーに入るとお弁当やお菓子を売るコーナー、なぜか劇場とは全く関係ないように見えるすご~くお安めの婦人服とか(1000円とかね)まで並んでいます。お弁当は最初の休憩が30分入るのでその間に食べるんですって。二回目の休憩は10分しかありませんのでなにか食べるのはアイスモナカがいいかも。アイスモナカはバニラと抹茶があり、劇場の方が籠に入れて売りに来ます。モナカは保冷器に入っていなくて普通の手持ちの籠に入れて売ってるんですが「あれって溶けないのかしらね?」と友人と心配していたら隣のご夫婦が買って「すごく固い!」とこぼしていましたからカッチンカッチンなんでしょう。(^.^)

もちろんパンフ(2500円)も売りに来てくれます。観客席から見上げると2F席に沿って赤い提灯が二つ縦に並んだものがぐるっと並んでかけられてかわいいです。時代劇にはなかなかいい雰囲気。こんな和テイストの劇場は初めて。今回の座席は1Fの12列目、「ムサシ」の時は遠かったのに比べ花道からは3番目でいいお席です。ここなら役者さんの顔もわかるはず、ちょっと期待。

お話は・・・<パンフより>

主人公、杉虎之助(上川隆也)は微禄ながら旗本の嫡男。生来の病弱に加えて義母にうとまれ、そんな我が身を儚んで十三歳のとき大川に身を投げるが、謎の剣士・池本茂兵衛(平幹二朗)に助けられた。この日が波乱の人生の第一歩だった。
その後、茂兵衛を師と仰ぎ江戸に戻った虎之助、十九歳。叔父、山口金五郎(六平直政)との久々の再会。謎の女、秀(キムラ緑子)と出会い、また、人生最大のライバル、中村半次郎(池田成志)や生涯の友、伊庭八郎(波岡一喜)との交友を深める虎之助は、幕末の風雲急をつげるそのころ、京に上り、茂兵衛が幕府の隠密であったことを知る。師とともに薩摩の行動を探索する礼子(内山理名)に恋し、それを助ける虎之助。
薩摩との暗闘は虎之助の想像を超えたものになろうとするとき、茂兵衛は告げる。「江戸に戻れ。礼子と所帯を持って世の流れに関わりなく生きよ。」そして、幾ばくかの平穏とささやかな幸せのとき。でも世間は剣士、杉虎之助を放っておくことはしなかった・・・・・。

 

なんといっても上川隆也さん、超カッコイイ~。ヽ(^◇^*)/ 上川さんの舞台にハズレ無しです。そして期待通り花道も歩いてくださいました。舞台用の化粧なので目の辺りがちょいと濃いめなんですが、斜め後ろから見るお顔はとても凛々しくて美しかったです。この公演中に44歳の誕生日を迎えられたのだとか。

この舞台はラサール石井さんの演出ということで、才能がある人はなんでもこなしちゃうんですね、舞台演出までされてるとは。途中でクスリと笑えるところがたくさんばら撒かれてて、クイズ番組でインテリな部分ばかり目立ってるラサール石井さん、そういえば「コント赤信号」っていうお笑い出身だったんですよね。さすが笑いの専門家、そしてきっちり最後はほろりとさせて上手いです。そうそう、上川さんが何回も「私はブスが好きなんです!」ってセリフを言ってくれるんですが「え、そうなんですか?」ってぽぽっと喜んじゃったりして。あ、たとえそれが台詞だったとしてもね。

幕末から昭和までを生き抜き、時代の流れや移ろいを見つめていく虎之助。病弱だったことと家庭の不遇を嘆いて幼いころに大川に身を投げるんですが、平幹二郎演じる池本茂兵衛に助けられそれから池本を師と仰ぎ人生をプラス思考に変えて生き抜いていく男。風雲急を告げる時代にあって、若い男なら幕府か反幕府として戦いたいご時世。隠密の池本に鍛えられて剣の達人となった虎之助も池本の役に立つなら死んでもいいと思っているのですが「時世にかかわらず、人としてまっとうに生き抜け」という師匠の言葉にも逆らえない。江戸で知り合った親友の伊庭八郎、薩摩で西郷と共に闘う中村半次郎、師匠の池本茂兵衛も妻の礼子も・・・次々に命を散らせていく。

二幕が下りた時に友人がぽつりと「みんな、いなくなっちゃったね。」ほんとだ、主要人物はほとんどいなくなっちゃった。

三幕目はおじいちゃんになった虎之助が現れます。

幕末のお話では京都・江戸・礼子との旅の途中とあらゆる場面に殺陣がふんだんに使われててその殺陣の専門家の皆さんの華麗な技(舞い!)立ち回りには感動しました。すごいです、特殊技能です。着物で剣を持っているのに切られて回転して倒れるんですのものね~。んー、もう鮮やか。

カーテンコールもほかの舞台とは違って上川さんと出演者の皆さんがそれぞれ刀を抜いて対決してくれるのが面白い。殺陣の皆さんは切られた後はくるっと空中を回転して倒れる・・・んじゃなくて観客の皆さんににっこり笑ってお辞儀してくれますし、子役のちび虎之助と大人の虎之助が対決。ちび虎之助にばっさり切られて痛そうな顔の上川さん、劇中はあり得ない設定ですよね。このちび虎之助君、刀さばきが上手くてニクイ。もちろん師匠の平さんとも対決してくれるんですが、弟子が先にやられましたって膝をついて平さんがおどけた顔をしたり、こんな楽しいカーテンコールは初めて。お客さんの拍手もなり止みませんでした。アドリブもあるはずだからここが見たくてまた訪れる人もいるんじゃないかしら。

そうして桜の花びらが一気に会場に舞い散り幕はおります。この時、この会場に落ちてくる多量の花びらなんですがすべて桜の形をしていました。きゃ~こんなところにも凝っているんだって花びらを2,3枚拾って帰るお客さん達。う~ん、素晴らしい。楽しませてくださってありがとう。

人生は川の流れのごとくなんですね。水にのまれて流れて行く人もあれば、河原で流れを見つめている人もいる。虎之助は河原で見つめる人だった訳ですが歴史の表舞台に出なくても、しっかりと地に足をつけて生きていることが本当は大切なんだって思わせてくれる舞台でした。そう考えると・・・あ、前回の「ムサシ」と同じテーマなのかしら?

千秋楽は明後日の27日です。これから行かれる人はチケットが8000円(1Fは通常12000円)で買えるそうなので是非、直接窓口かぴあ、ローソンチケットでどうぞ。まだいい席が残っていると思いますよ。千秋楽には音楽担当の津軽三味線奏者の上妻宏光さんの出演が決まっているそうです。生演奏が聞けるチャンス、仕事休もうかしら。インフル・・・あ、いやいや・・。それを言ったらしばらく来るなって言われそうだから諦めますか。

出演;上川隆也 内山理名 キムラ緑子 池田成志 波岡一喜 六平直政 平幹二朗

原作/池波正太郎 脚本/鈴木聡 演出/ラサール石井 作曲/上妻宏光

 


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「ムサシ」 [舞台]

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5月3日(日) シアター・ドラマシティにて 作;井上ひさし、演出;蜷川幸雄、音楽;宮川彬良

出演;藤原竜也、小栗旬、鈴木杏、辻萬長、吉田剛太郎、白石加代子 他

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  ☆ ↑ パンフは1800円。 黒赤と白赤の表紙があり、私は黒赤を購入

大阪 シアター・ドラマシティにて鑑賞。

今年のゴールデンウイークのお楽しみはこれ。予約してから数か月、すごく楽しみに待っていました。 同僚にGWの予定を聞かれて「小栗旬と会う」って言ったら、「あ~『クローズZEROⅡ』観に行くんや」って言われ、「ちゃう!本物!!」^.^

上演時間長い!! 今回も蜷川作品は4時間近いです。

でも終わった途端、もう一回初めから観たいと思いました。絶対二回目の方が楽しめるんじゃないかしら、ミステリー仕立てなんです。そして「ムサシ」の題名通り、宮本武蔵のお話です。

あの有名な佐々木小次郎(小栗旬)との巌流島での決闘は一瞬で武蔵(藤原竜也)の勝ちで終わり、話はその6年後の元和4年(1618)、夏。

その日は鎌倉の山奥で禅寺の寺開きが行われようとしていた。そこに参加する武蔵の前に突然小次郎が現れる。あの決闘の後、一命は取り留めていた小次郎だったが傷を癒し、武蔵を探し当てるまで6年間を要してしまった。憎い宿敵に果たし状を叩きつける小次郎・・・・。こうして命をかけた再対決は「3日後の朝」と約束される。

有名な巌流島の決闘から始まるこのお話。刀の鞘を投げ捨てた小次郎に対して、武蔵の名文句「この勝負、おぬしの負けと決まった!」もちゃんとあります。でも巌流島の決闘はお話の導入部。真っ赤な太陽の海のセットから、竹が生い茂る緑の禅寺へと舞台は変わっていきます。

舞台の竹がさやさやと動く様は、一歩ずつ観客が歩み進んで禅寺に入り込んでいくようです。涼しげな風も吹いてきそう。蝉も鳴いています。

そこに集まったのは武蔵他、大徳寺派長老沢庵和尚(辻萬長)、将軍家兵法指南役柳生宗矩(吉田剛太郎)筆問屋の女主人乙女(鈴木杏)、材木問屋のご隠居木屋まい(白石加代子)たちと小次郎。

この禅寺で再決闘までの三日間のお話となるんですが、乙女の父のかたき討ちが絡んできたり、小次郎の生き別れの母との奇跡の再会など、さすが井上やすしさんの脚本という感じで先が読めない!決闘は一体どうなっちゃうの?生き残るのはどっち?

それにしてもこんなに大きな声で会場からどっと笑いが起こると、役者冥利につきますよね。二人三脚ならぬ五人六脚ではみんなで顔をぱしぱし殴りあったり、脚が絡んでとっても痛そう。でも楽しそうに?演じる皆さんに会場の笑い声は止まりませんでした。

あれ?でも小次郎って巌流島の後は生き残っていたの?なんて考えつつ、今をときめく藤原竜也と小栗旬の華のある演技と透きとおる声に感動。舞台に二人がいると本当に明るくなるんですよね。二人とも1982年生まれの27歳。身長も並んでも同じくらい高いです。190センチ近そう。鈴木杏ちゃんは22歳。紅一点(白石さんもいるけど・・・ははは)でかわいい。

「ムサシ」って題名ですが小次郎のセリフの方が多いんじゃなかったかしら。武蔵は「静」で小次郎は「動」。小次郎が乙女のために始める剣術の練習がいつの間にかタンゴになちゃったりもします。ベテランと若手のかけ合いが絶妙。ラストは会場の観客は全員立ち上がっての拍手。拍手。拍手。ん~楽しかった。

大阪では5月10日(日)までやっています。圧倒的に女性客が多かったんですが、誰でも楽しめる舞台です。ひとつしかない命の尊さ、そして自分自身で作る心の中の地獄の恐ろしさを訴えてきます。

一階の左側の通路から役者さん達が現れますから、そちら側だとラッキーですよ。17・19番のチケットなら超ラッキー!ラストは武蔵もそこをゆっくり歩きます。私は1階の37番でした。

 

 

当日券の有無は前日の17:00~18:00に問い合わせ。梅田芸術劇場(06-6377-3888)へ。


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表裏源内蛙合戦 [舞台]

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~WOWOWにて~

作:井上ひさし
演出:蜷川幸雄
音楽:朝比奈尚行

出演:上川隆也、勝村政信、高岡早紀、豊原功補、篠原ともえ、高橋努、
大石継太、立石凉子、六平直政

昨年末の東京シアターコクーンでの録画上演をたまたま始まった時にTVの前にいたので観始めたら面白いのなんのって・・・・。TVの前から離れられませんでした。

それにしても10:30分に始まって終わったのがなんと14:40、4時間10分!?・・・長い!主役は出ずっぱりです。倒れないの?でもこの長さを飽きずに見せる演出と脚本と演じる役者さん達の魅力はすごすぎでした。

お話は「エレキテル」の発明や「土用の丑の日」、「キャッチコピー」の発案で知られる江戸時代の天才・平賀源内の一代記。天才と言われた彼の名前を知らない人はいないけど、さて、どんな人生だったのか?その最後は獄中死だった・・・なんて知らないですよね。

才能に溢れ、天才といわれた幼年期、奇人とと噂された晩年。源内の52年の生涯を“表の源内”を上川隆也、“裏の源内”を勝村政信と二人一役で演じ源内の才気や葛藤を描いていきます。

それにしても高岡早紀の美しいこと。怪しくってちょっと悪い女が似合いますね。最後は彼女は打ち首にされ源内に腑分けまでされちゃうんです。もちろん切られるのは人形ですけど・・・。

そして源内を取り巻く人々は一人で何役もこなすというものすごさ。お殿様が町人になったり、百姓になったり忙しいのです。登場人物は400人、しかもミュージカル仕立て、歌って踊ってそして下ネタ満載。

お話はくるくる変わって逸れていって、こんなこと源内の生涯に関係あるの?とか、へ~お江戸では高利貸しがこんな感じだったんだ、なんて江戸の小ネタもいっぱい。

もともとは井上ひさしさんが30代の1970年にテアトルエコーの杮落とし公演で書いたというものらしいです。舞台装置で後ろ全面が鏡となっているので、役者さんも気が抜けないんじゃないかしら。でもその鏡のお陰で舞台には大勢の人の倍の数で犇いて、そこは江戸になったり長崎になったり、江戸中期の風俗が歌と踊り、言葉遊びのパワー全開で演じられていきます。

なんといても上川さんがいいです。『パコと魔法の絵本』の時も驚きましたがまたまたファンになっちゃいました。^・^ 大阪公演もあったはずなのにこんな面白い舞台を生で観なかった事を後悔しました。でもTV画面だと役者さんの汗が飛び散る表情が見れましたから、それもよかったです。


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コンフィダント・絆 [舞台]

             
 

作・ 演出   

   三谷幸喜

出演     

   中井貴一、寺脇康文、相島一之、堀内敬子、生瀬勝久
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19世紀のパリ。売れない画家4人の友情と別れを描く三谷作品。
大阪最終公演に行ってきました。
 
スーラ(中井)、ゴッホ(生瀬)、ゴーギャン(寺脇)、シュフネッケル(相島)、そしてモデルのルイーズ(堀内)。小さいアトリエで4人の画家は集まり語り合う。繊細なゴッホに振り回される3人。
しかし ゴッホの非凡な才能に、嫉妬の気持ちも隠せなくなる・・・・。
芸術家たちの間に真の友情は成り立つのか?
 
とても楽しい2時間40分でした。途中、三谷幸喜もちょっぴり飛び入りするサプライズあり。
最終公演日だったからかしら。とってもラッキー。
一番前の人はマラカスを寺脇さんから手渡しでもらっていました。
 
帰りの電車で隣の席の女性に突然話しかけられました。
彼女は29日に行ったらしく「今日の公演に三谷さん来てました?」と。
大阪っていいな。
 

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