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河童のクゥと夏休み [映画【か行】]

     ―――試写会にて―――

         

日本のアニメーションって本当に美しいなって思います。                                                                                                                                      夕焼けの空・川の水・空の雲・花の色・・・。                                                 今回も自然の中にいるような綺麗な風景に包まれた映画でした。

 

原恵一監督はクレヨンしんちゃんシリーズを多く手がけ、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001)で絶大なる評価を得て 次回の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002)で第6回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第57回毎日映画コンクールアニメーション映画賞ほか、数々の賞を受賞している監督。 

私も劇場では見たことがないんですけどWOWOWでは夏休みによく放映されていてちょっとしたフアンなんです。                                                                                                       『オトナ帝国の逆襲』は大人だからこそ味わえる懐かしいお話ですし 『アッパレ!戦国大作戦』では江戸時代にタイムスリップしたしんちゃんと侍・井尻又兵衛由俊の友情を描いてます。                                                          (観ていない方は是非だまされたと思って観てください。)

 

最初はなんで今、河童?絵もちょっと古め??と思ったんですけど 祝日の試写会なので張り切って行ってきました。                                                                                                 しかし!予想以上に素晴らしい作品。                                                                                                                                                                                         お子さんを連れたお母さんやお父さんの方が帰り道に泣いて帰りそうなそんな出来上がりです。                                                                                                                          笑ってばかりではなくちゃんと生きることの大切さも語られています。

                           

お話は・・・東京に住む小学生、康一が学校帰りに亀の化石のような石をひろう。                                                                                                                   家に持ち帰り洗っていると、中から干からびた河童の子どもが現れる。始めは驚いた康一と家族もクゥと名づけたその河童を可愛がり、二人は仲良しになる。クゥは人間の言葉を話し、江戸時代に起こった地震で土の中に眠っていたという。                                                            クゥの父親は人間の侍に自分たちの住む沼を埋め立てないで欲しいと頼みに行って切り殺されていた・・・・・。

アニメといえばジブリのイメージがあり どうしてもついつい比べてしまいますが、ジブリだと魔女や魔法使いが普通の人と一緒に暮らしている不思議な世界。                                                                                                                                                                                                 この映画では河童はすでに滅びた生き物で、見つかるやいなやメディアには追いかけられ、康一の家の前は人や報道陣が群がる、私たちがよくTVで観る日本の日常の世界。

小学校で起こるいじめ。同級生たちとの友情、喧嘩。環境問題や、クゥと飼い犬の秘密の会話、初めての一人旅、東北の古い家に住む座敷童、などなど 盛りだくさんのエピソードがうまく絡み合い、康一が少しづつ成長して 人の痛みもわかる思いやりのある人間に成長していきます。                                                                                                                                                                                                                           お父さんもお母さんもいい人だし、妹はほんとに子どもらしくて憎たらしくて可愛いの。

クゥの泳ぐ水の中や 康一がこぐ自転車の後ろの夕焼けの空の美しさはため息ものです。                                                                                                                 こんな美しい映画を夏休みの子どもたちだけではなく、昔子どもだったたくさんの大人も観てくれたら、と思いました。

           

それにしても飼い犬のオッサンには泣かされてしまいました。うちの猫もいろんなこと、考えてるんでしょうね。

                                      ★★★★ 

 

                                                        


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コメント 4

丹下段平

『オトナ帝国』良かったですよね!
僕も友人から「騙されたと思って観てみて」と言われて観ました。
この映画もちょっと観てみようかな、という気持ちになりました!
by 丹下段平 (2007-07-17 01:35) 

キキ

段平さん、いつもありがとうございます。
犬のオッサン(←こんな名前なんです)に不覚にも泣かされてしまいました。(T.T)いいやつなんです。
ちょっと残酷なシーンもありますが大人が面白いと思えるアニメです。
だまされたと思って観てくださいね。
ついでに『アッパレ!戦国大作戦』も・・・・。^。^
by キキ (2007-07-17 20:45) 

丹下段平

ようやく観ました。結構現実的なところもあり、なかなか考えさせる映画でした。多くの人に薦められる映画でしたね。
機会があれば『戦国大作戦』も観てみます。
by 丹下段平 (2007-08-25 00:12) 

キキ

お、だまされたと思って行ってくださったんですね。
ありがとうございます。
最近映画に行く暇がなく ストレス溜り気味です。
TBとniceありがとうございました。
by キキ (2007-08-25 18:39) 

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