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アシュラ [映画【あ行】]

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韓国映画です。

観たいと思いつつ時間は過ぎて、でも今週で終わりそうなので駆け込みで観てきました。

ノワール映画(虚無的・退廃的・悲観的な傾向をもつ犯罪映画)と言えば少し前ならフランス映画やハリウッド映画でしたが今ではぶっちぎり、韓国映画がトップ。
映像が半端ない暴力の連続。
今回も皆殺しです。 

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前回観た韓国映画の『コクソン』の主演でヘタレ警察官役だった(クァク・ドゥオン)が今回正義の検事、妖しい霊媒師役のフアン・ジョンミンが悪徳市長。
前回とは全く違う役をお二人見事に演じてます。

架空の都市アンナム市。
街の利権を牛耳る市長ソンベ(ファン・ジョンミン)は金の為にはどんな手をも使う悪人。
たとえ訴えられてもその相手を裏から手をまわして殺してしまうなんて当たり前。

市長ソンベの腹違いの妹が妻の刑事ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンの妻の入院費のためにソンベの裏の汚い仕事を全部請け負っていた。
今回もそんな裏仕事を片付けたある日、同僚刑事を手違いで死なせてしまうドギョン。

その事件がきっかけで検事チャイン(クァク・ドゥオン)に、市長の不正の証拠を持って来いと脅されることとなる。

市長逮捕に燃える検事チャインと私欲まみれの市長ソンベの間に挟まれ、「お前たちの喧嘩に俺を巻き込むな」と言い放つ汚職刑事ドギョン。

ドギョンを兄貴と慕う若手刑事(チュ・ジフン)も巻き込み、暴力、殺人、狂気がぶつかり合い、悪が勝つのか、果たしてこの街には正義はあるのか…怒涛のラストまでノンストップです。

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なんといっても悪徳市長を演じるファン・ジョンミンが今回も圧巻。
いい人ぶりながら、でも同時に目で悪事を指示する演技がおぬしもなかなかの悪じゃのう、って感じです。

チョン・ウソンが主役なんですけど、前から思ってたけどこの人誰かに似てるのよね…あ、トム・クルーズに似てるんだ、って思ってからはこれはやっぱり××してるのかしら?なんてそっちが気になってしょうがない。
その綺麗なお顔時間が進むにしたがって首は締められるはタバコの火は額に押し付けられるわ、ぼっこぼこに殴られるわの傷だらけ。

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チョン・ウソンの中盤のカーアクションがこれまた超すごくて、ひえ―ってくらい迫力があるんです。

奥さん手遅れだけど手術のために病院に行くんだけどボコボコに殴られた後だから顔からも口からもぼたぼたと血は流れ放題、普通病院のドクターもこんな人が来たらこっちが交通事故に遭ったんじゃないかとぶっ飛ぶと思うんだけど誰も騒がない。なんだこの街は。

バンバン拳銃を撃ちあうラスト、しかも舞台は祭事場なんだけど、救急車を呼んでくれと哀願する検事だけれど、いやいや、こんだけ撃ち打ち合ってたらパトカー普通、通報あって来るし、と思うけど来ないし。
息つく暇も与えない怒涛の展開で面白かったです。

でも比べちゃおうと殺し合いばかりじゃない『コクソン』の方がお勧めかな。 

 


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