SSブログ

転々 [映画【た行】]

 

切なくもあったかい映画です。

竹村文哉(オダギリジョー)は借金84万円を抱える大学8年生。                                                                                                                                  ある日 借金取りの福原(三浦友一)がやってくる。                                                                                                                                                                    借金をまったく返す当てのない文哉に福原はある提案を持ちかける。                                                                                                                                                                                                                                                      井の頭公園からある目的地までの散歩に最後まで付き合ったら100万円とさらに借金もチャラにしてやるというもの。                                                                                                                         期限は福原が気が済むまで。・・・歩くだけで100万円?

直木賞作家藤井宣永の小説を三木聡が脚本・監督、主演がオダギリジョーとくれば「時効警察」の好きな人は見逃せない作品です。                                                                                                                                                                                                       オダギリにしか出来ない変なくるくるパーマ。                                                                                                                                                                                                     真面目がスーツ着てるような三浦友一が後ろだけ伸ばした不思議なロン毛。                                                      職業は借金取り。                                                                                                                                                                                                                小泉今日子が偽装母さんで、三浦友一が偽装オヤジ?                                                                                                                                                                     今美少女で人気上昇中の吉高由里子ちゃんがパンツ1枚で走り回る、本当に何といいますか脱力して観る事の出きるお勧め映画です。

嘘のような本当の話が満載。                                                                                                                                                              幼少の頃、親に捨てられてしまった過去がある文哉。                                                                                                                                                                                                                                                                 福原の靴下を口に突っ込まれて(ううっ)借金を迫られた時に「僕には親はいないんです」と苦し紛れで言い訳してることは本当。                                                                                                                                                                                                                                                   妻を殺したから自首するまでの思い出の場所を散歩したいという福原の提案。これも本当。                                                                                                                                                                                                                                            複線で福原の奥さんの勤め先のスーパーの同僚が(岩松了・ふせえり・松重豊・笹野高史)奥さんが休んでいることを心配しつつ?おかしなギャグを展開。(でもこれで奥さんが死んでるということが本当だとわかる。)                                                                                                                                                                                                                                                                                               「死体が誰かに見つかってからだと自首にはならない」という話が法学部の文哉から語られて、会社の同僚たちが福原のマンションに警察より先に着くかもとどきどきだが(それにしてもこの方々、仕事は全くやってない。)奥さんのマンションに行くだけなのになかなか着かないの。この二つの転々は同時進行。

美味しそうな食べ物もたくさん出てきてスタートの井の頭公園では焼き鳥。                                                                                                                             それからとんかつ茶漬け、オーギョチー?マヨネーズ入りすき焼き・ラストの辛口カレー。                                                                                                                                                                                                                                                         文哉の思い出のアパートは駐車場になっていたり、初恋の彼女はコスプレで変わっていて切ない。福原の思い出の神社や昭和の匂いがするような真紀子(小泉今日子)のお家は懐かしさ漂う日本の風景。                                                         突然やってきた真紀子の姪のふふみ(吉高由里子)の思い込みから始まる偽装家族。                        マヨネーズ入りすき焼きを食べながら、終わって欲しくない幸せを感じる文哉・・・。 

とんちんかんな登場人物たちが繰り広げる、とっても岸辺一徳に会いたくなる映画でした。   ★★★★

他にも豪華ゲストが数人出て笑いが込みあげますよ。見てね。

 

 

 

 

もしかして福原は文哉の本当のお父さんだったのでは?                                                      そう考えると、借金のかたに奪った学生証と免許証で気付いた福原がお金と思い出を残して去っていくというストーリーが完成される。そんなことも考えさせられるほど、多くは語られないま二人はゴールに辿り着くのだが。

                                                                          


nice!(4)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 4

コメント 7

丹下段平

観損ねたまま上映終わってしまったんですよ。面白そうなので、DVDになったら観ますね。
by 丹下段平 (2008-01-20 17:10) 

キキ

段平さん、こんばんは。
コメントとniceありがとうございます。
とっても面白かったです。
お家でDVDで鑑賞される時はお手元に針金ハンガーを用意してみると
更に良いと思います。
by キキ (2008-01-20 20:14) 

coco030705

こんばんは。
オダジョー主演なので見たいと思いながら、行けてません。
(まだやってるんでしょうか。)
「時候警察」もおもしろかったです。
キキさんの解説を読んでいたら、すごく見たくなってきました。
オダジョーって、こういうとぼけた役もうまいですよネ。
by coco030705 (2008-01-20 21:58) 

キキ

cocoさん、こんばんは。
niceとコメントありがとうございます。
梅田ガーデンシネマでアンコール上映やってましたが、
先週の土曜までだったと思います。
オダギリジョーと時効警察好きなら、是非DVDで観て下さいね。
針金ハンガーをcocoさんも横に置いて観て下さい。
きっとお役に立ちますから。(私はまだやっていませんが)
by キキ (2008-01-21 21:21) 

キキ

SRさん、初めまして。
ご訪問ありがとうございます。
by キキ (2008-01-21 21:26) 

キキさん始めまして 訪問ありがとうございました
by (2008-01-22 18:25) 

キキ

xml_xsl さん。
niceありがとうございます。
by キキ (2008-01-22 22:04) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。