マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 [映画【ま行】]
―――大阪・リサイタルホール;毎日放送の試写会―――
久しぶりに試写会当選したのでリサイタルホールへ。 少し前からTVでも木村カエラの可愛い歌声のCMがたくさん流れているし、ナタリー・ポートマンの主演だし、張り切っていってきました。
抽選会が予定されていたので入り口で渡された映画のチラシの裏には通し番号が印字されていました。「500番まで用意しておりましたが足りませんでした」と毎日放送のアナウンサーさんの挨拶、この映画の人気のほどをうかがわせます。続いて抽選会。商品は毎日放送の番組の若手芸人麒麟のお菓子の箱詰めを10個と京都の美術館の招待券10枚でした。
映画は始まりが可愛い。少し前に見た「テラビシアにかける橋」みたい。期待が広がります。 おもちゃの他にも靴がポップに動き回っているので、どんなお話につながっていくのかしら、と思ったんですが・・・。
ダスティン・ホフマンは71歳なのだと毎日放送のアナウンサーさんの話。 私が最近見た映画では「パフューム」で主人公に香水作りを教える老香水師を演じていました。
そのダスディン・ホフマン演じるマゴリアムおじさんは243歳。どうやら魔法使いらしい。魔法で店中を動き回るおもちゃたち。「ハウルの動く城」で出てきたみたいな、ドアの横にある目盛りを動かすと中味が変わる部屋。このおもちゃ屋はいつも子どもたちでいっぱいの盛況ぶり。 しかしおじさんはある日、その店で雇われオーナーをやっているモリー(ナタリー・ポートマン)に店を譲ると宣言したため、おもちゃ達がお店の壁が色を変えるという嫌がらせを始めるんですが、魔法が使えないホリーもおじさんに引退を思いとどまらせるように画策をします。それでも想いが変わらないおじさん。それには訳があったんです。実はお気に入りの靴が最後の一足になってしまったためなんです。
途中までは快調だったこの映画、マゴリアムおじさんがいなくなってからは寂しくなって、残念なことにいろんな疑問が解決されないままのエンディング・・・。あれれ?あれもこれも伏線じゃなかったの?? 引退を決意したおじさんに雇われてやってきた真面目な会計士のヘンリー(ジェイソン・ベイトマン)は、友人がいない帽子マニアの少年エリック(ザック・ミルズ)と仲良くなってからも忙しいからと最後までゲームもやってあげないままだし、ヘンリーに寂しそうにこっそり手を伸ばすおサルのぬいぐるみはなんだったの?地下室に住んでいるおじさんの伝記を書いているという謎の男は?木製キューブの魔法ってあれだけ?エリックが帽子を集めているのは何故(ただの趣味)?ほかにもいろいろあるけど全部そのままにして終わるなんて!「ピーターパン」のように“妖精は魔法を信じないと死んでしまう”というストーリーにしたいのならもっともっと盛り上がるなにかが必要です。あのエンディングでは唐突過ぎでした。モリーは元天才ピアニスト、今は作曲家の夢を持ちながら行き詰まっている。その彼女が何故魔法のおもちゃ屋で働くようになったのか、作りかけの交響曲も出来上がらないままで終わらせるのもおかしいし。
ショートカットのナタリー・ポートマンはとっても可愛い。ああもったいない。 魔法で誰かがラスト30分を切り取った映画だったのかも?★★☆☆☆
エンドロール後おまけ画像ありです。 監督;ザック・ヘルム(米)
こんばんは。
> 魔法で誰かがラスト30分を切り取った映画だったのかも?
おお~、そうだったのかも!!
なんとなくページをめくったら、もうラストだった~と思うような
短めの絵本を読んだ気分でした(^^ゞ
でも、まあダスティン・ホフマンの楽しそうな演技を観ただけでも
OKかな?と思ってしまいました☆
by non_0101 (2008-02-19 00:02)
non_0101さん、
niceとコメントとTBありがとうございます。
ダスディン・ホフマンっていい感じに歳をとられた感じですよね。
それだけに惜しい・・・。楽しいおもちゃ屋さんでした。
by キキ (2008-02-19 22:56)