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モンゴル [映画【ま行】]

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準備期間1年、撮影に2年、音楽・編集・CGに1年。                                                            総制作費50億円、ドイツ・ロシア・カザフスタン・モンゴル4ヶ国合作。                                                               浅野忠信主演での第80回アカデミー賞外国語映画部門ノミネートで記憶に新しいこの映画、壮大な映画でした。日本での公開は全く未定だったそうでアカデミー賞ノミネートのお陰でうちの近くのシネコンでも観れるなんて、感激です。

 

ロシア人セルゲイ・ボドロフ監督が、チンギス・ハーンの生涯をアジア人を使って作った映画ですが全編モンゴル語!                                                                                                                                                                                                                                                                    主演のテムジン(浅野忠信)は日本人、盟友(=アンダ)でライバルのジャムカ(スン・ホンレイ)は中国の役者さん。乗馬や剣術、モンゴル語をマスターし演じるのは大変な努力だったと思います。                                                                                                           テムジンの妻役のクーラン・チュランはモンゴルの方。学生の彼女は今回が初めての映画だそうです。とってもモンゴルの雰囲気を感じる綺麗な女優さんでした。

                                                                                 スタッフはドイツ、ロシア、カザフスタン、モンゴル、中国、韓国、香港、フランス、オーストラリア、オランダ、フィンランド、アメリカ、日本からの参加だとか。現場では何語で話していたんでしょうね。

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モンゴル遊牧民族の長イェスゲイの長男として生まれたテムジン。                                                                                                                やがてチンギス・ハーンと呼ばれるようになるまでの彼の若き日の史実を元に歴史書『元朝秘史』に書かれていないチンギス・ハーンの人生の空白期間を、「おそらく敵に捕らえられ牢に繋がれていたのだ」というロシアの歴史学者グミリョーフの仮説を大胆に取り入れて描かれています。                                                                  

なのでチンギス・ハーンの話にまったく疎い私は“すごく苦労したのね・・・”と素直に受け止めて観ていたんですが、ハーンに詳しい方や特にモンゴルの方などは「???」なのだそうで・・・・・・とりあえず「蒼き狼 地果て海尽きるまで」(未見・映画館の予告で全部日本人+日本語にどん引きしてしまい今まで観てませんでした^・^;)を改めてレンタルで観てお勉強しなきゃ。この映画となにかと比較されてますしね。

shopping_01.jpg(2006年 日本/モンゴル)総制作費30億円!でも文春きいちご賞受賞らしい・・。観るのがどきどきです。

 

遊牧民族の頭領である父と家臣と共に、9歳のテムジンは妻を探す旅に出る。                         運命の出会いで妻も見つかり、5年後に迎えにくると婚姻の約束をして帰る旅路で、他民族を信用して飲んだ飲み物に毒を入れられ父が突然亡くなってしまってからテムジンの苦難の人生が始まる。                                              家臣であるはずのタルグタイがテムジンを裏切り、家財を奪い、命を狙っているのだ。                                                                               モンゴルには女と子供は殺さないという掟があった為、命だけは奪われずにすんでいるが成長した時には必ず殺される。タルグタイから逃げ出したテムジンは過酷な自然の中で少年ジャムカに助けられる。お互いを認め合った二人は兄弟の杯を交わすのだが・・・・。

とにかく、昨日の家臣は今日は敵。親友も明日には敵。周りは敵だらけ。                                                                 テムジンは生き伸びるのが奇跡のような環境です。こんな環境でも生き延びる体力と強運がないと支配者には成りえないというんでしょう。                                                                後半の戦闘シーンは「戦闘」というより「合戦」、「戦う」んじゃなくて「ぶった切る」                              CGが駆使されているんでしょう、切られた身体からは赤い血が飛ぶ飛ぶ!!

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セルゲイ・ボドロフ監督は99年、01年に続き、3回目のアカデミー賞外国語賞ノミネート。                         この作品はなんと3部作構想が監督から公表されたらしく、次回は大帝国を築く彼が観れるんでしょうか?

 

家族を愛し、配下に情が厚く、慕われ、大軍を率いる敵には毅然と立ち向かうテムジン。                                                     苦労して覚えたモンゴル語の台本が撮影1週間前に全部書き換えられていたとは主演の浅野さんのお話。もう何が起こっても驚かないのだとか。                                                                                                               モンゴルの平原が似合うでかい役者さんになっちゃってます。次回作に期待です。★★★★

 

ちょいとだけケチをつけるとしたら長い間幽閉された後、狭い牢屋から飛んで逃げることは無理かと。座ったまま全く動かしていないと筋肉は動けなくなるので歩くのも難しいのでは・・・。                                                    瞑想しながら見えないところで鍛えていたのかな?瞑想シーンは今回監督さんが絶対表現したかったところみたいなんですけどね。   ^・^;


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キキ

xml_xsl さん
niceありがとうございます。
by キキ (2008-04-26 19:51) 

バラサ☆バラサ

色々な人のブログのモンゴルの記事を拝見しましたが、反町のやつを観ていない人多いですねぇ。
映画が好きな人たちも観ていいないのだから、ヒットするわけありませんね。

で、この作品ですが、拘束されていた説を真実として採用したいです。あの唯一とも言える草原のシーンが生きてきますし。
by バラサ☆バラサ (2008-05-02 02:17) 

キキ

バラサ☆バラサさん、こんにちは。
niceとコメントありがとうございます。

反町氏の「蒼き狼」レンタルして観ました。
おかげでチンギス・ハーンの一般的ストーリーは把握できました。
反町氏は頑張っていましたが“信長”的テムジンで、きいちご賞の名に恥じない映画でした。
by キキ (2008-05-02 06:37) 

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