嫌われ松子の一生 ★★★☆ [映画【か行】]
原作:山田宗樹 脚本・監督:中島哲也
出演:中谷美紀/瑛太/伊勢谷友介/宮藤官九郎 /劇団ひとり/荒川良々/黒沢あすか/香川照之/柄本明/ゴリ
TBSの木曜ドラマで(主演内山理名)を見てます。これが結構面白いんデス。 なのでやっぱり今頃遅れて上映している映画館まで行って観てきました。 原作は読んでいませんがTVはかなり原作に忠実と言ってますので比べながら観てしまいました。 映画館は女性ばかりのお客さんが沢山。私と同じでTV効果?
ストーリーは・・・荒川で他殺死体で見つかる松子(中谷)53歳。松子の弟の紀夫(香川)は松子のアパートの汚い部屋を片付けるようにと東京に住む息子の笙(瑛太)に命じる。そこで松子の刑務所時代の親友でAVソフト制作会社社長のめぐみ(黒沢)や元教え子の柳(伊勢谷)、隣に住む住人(ゴリ)に会い、松子の人生を聞くうちに松子の人生に興味を持つ。
福岡に生まれた松子は病弱な妹にばかり愛を注ぐ父(柄本)への愛情欲しさに父の望む教師となる。しかし教え子(伊勢谷)の窃盗事件をきっかけに教師をクビになり家出、小説家(宮藤)と同棲するが彼は突然自殺。その後自殺した小説家の友人(劇団ひとり)と不倫し捨てられ、ソープ嬢となるがヒモ(武田)の浮気で彼を殺害。理容師(荒川)に自殺を止められるがそこで捕まり刑務所に入ると転落の人生。転落はその後も続き他殺死体で見つかることとなつのだが・・・。
『下妻物語』があまりに可愛く面白かった中島監督。 今回も更にCGとアニメが多彩でしかもミュージカル仕立て!!と凝った作りで見事な映像美と音楽のファンタジー映画に仕上がっていました。とにかくすごい。画面にはいつも花が咲き乱れて色も華やか。でも悲惨なストーリーを楽しく仕上げた事には賛否両論の映画。 殺人シーンはリアルですし、刑務所のシーンはミュージカルだし。→「シカゴ」を観ているようでした。
私としては中谷美紀は頑張っているんだけど、それは充分わかるんだけど、松子は彼女には合っていたのかなと。監督には役者を辞めろと撮影中かなり怒鳴られたらしいですね。この役は相当疲れたんじゃないかな。 あのタコのような口も美紀ちゃんに何度もどうしてもやらせたかったのかしら・・・中島監督は? あまりに美人だからあえて???父を笑わせるためとはいえそれほどストーリーに関係ないと思うし意図がよくわかんないです。 映画の中に映る松子の部屋のTVの画面にはユリ・ゲラーなどの時代を彩るゲスト?が笑えます。特に光GENJIがローラースケートで歌うシーンは大爆笑でした。共演者も上記以外超豪華。
いつも 父から、恋人から、愛が欲しくてもかなえられない悲惨で不器用な人生を生きた松子ですが、ラストは本当に会いたかった人と微笑みあうハッピーエンド? 中谷美紀も歌って踊って脱いで、ホント頑張ったね。女優魂を見ました。
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