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ブラッド・ダイヤモンド [映画【は行】]

    

アカデミー賞5部門ノミネート(主演男優賞・助演男優賞・編集賞・音響効果賞・録音賞)作品

ダイヤモンドを購入する際は“4つのC”をチェックすることが大切だと言われる。
color(カラー)  cut(カット)  clarity(透明度)  carat(カラット)

しかし原産地アフリカには5つめのCがある・・・・それは、CONFLICT(争い)の「C」。                                                             これはその争いの物語。

 

1999年、内戦が続くアフリカ、シエラレオネ。


ある日 妻と息子、幼い娘達と静かに暮らす漁師ソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)の村に反政府軍RUFのトラックがやってくる。                                                                                                                      RUFは笑いながら銃で村人のほとんどを撃ち殺す。                                                                                                                                                      家族をやっとの思いで逃がすソロモン。                                                                                                            自分も殺さるか腕をおとされそうになるが、その寸前に「コイツは働けそうだ」という指導者の一声でダイヤモンドの採掘場に連行され過酷な労働を強制される。                                                                                                                                                          その採掘場にはソロモンと同じく何処からか連れてこられた大勢の男達が働かされている。この採掘場で掘り出したダイヤモンドはやがて密売人に売られ、RUFの資金源や武器となってゆく。                                                                                                                                    労働中に偶然彼は大粒のピンクダイヤを掘り当てるが 監督するRUFの幹部の目を盗み土の中深く埋める事に成功する。                                                             このダイヤがあれば引き離された家族と会うことが出来るかもしれない・・・・?

 

埋めた直後に起った政府軍の襲撃でRUFと共に軍の刑務所に移されるソロモン。                                                                                                                 その刑務所に別のダイヤ密売で投獄されていたダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)と出会う。                                                                                                             アーチャーはソロモンが隠したという巨大なダイヤの噂を聞きつけ、彼の家族を取り戻すかわりにダイヤを埋めた場所を教えるように迫る。そして行きつけのバーで偶然知り合った米ジャーナリストのマディー(ジェニフアー・コネリー)に密輸ダイヤの情報を提供し、協力を求める。 

                                                                                             

・・・アーチャーは暗黒の大陸、アフリカから逃れる金のため。                                                                                                                                                                                         ・・・ソロモンは愛する家族を取り戻すため。                                                                                     ・・・マディーはダイヤモンド密売の決定的な証拠を握り記事にするため。 

 

それぞれの目的、自由・家族・真実の為に3人は反政府RUFのダイヤ採掘場近くの土の中に埋められたダイヤを掘り起こす過酷で危険な旅に出る。赤い土に埋もれたダイヤモンドは3人に何をもたらすのか?

 

 

今回もレオナルド・ディカプリオはとてもいいです。                                                                                                                                                                        この作品でゴールデン・グローブ賞を「デパーテッド」と共に史上初の主演男優賞Wノミネート。                                                                                                                でも、「デーパーテッド」よりいいかも・・・・影のある男がよく似合います。                                                        アカデミー賞ノミネート納得。                                                                                                      こんなに素晴らしいのに受賞できなかったなんてハードル高いんですね・・・。                                                        次回は必ず受賞できるんじゃないかな。少なくとも私は惚れ直しちゃいました。^。^

 

ディカプリオ演じるアーチャーはアフリカ系白人。                                                                        幼い頃両親を殺され 傭兵となり、今は反政府組織に武器を提供する代わりにダイヤを仕入れる闇の密輸業者。                                                                                   アフリカから脱出するための金のためには手段を選ばない。(でもあんまり悪い人には見えないけどね)                                                                                                                                                        ジャイモン・フンスー演じるソロモンは、医者にする事を夢見る息子が難民キャンプにいる妻から反政府軍にさらわれたことを知り、息子を助けるまでは決して諦めない勇敢な父親。                                                                 息子を取り戻さなければ自分は生きていても仕方がないのだと言い切るソロモンに出会ったアーチャーはだんだんと人間らしい感情が戻ってくる。                                                                                        人の行動が「善」と「悪」を決めるのだと。

 

RUFには沢山の少年兵がいる。                                                                                   小さい体で銃を乱射し 村人を顔色ひとつ変えず殺し、殺されていく幼い少年兵達。                                                                                  ソロモンのさらわれた息子も、反政府軍の為なら銃で人を殺す事も躊躇わない、親を親とも思わない教育を受けていく。                                                                                                                   最初は目隠して人を殺させ、麻薬を与えられ、人間らしい感覚も麻痺させられて彼は少年兵へと変わっていく。                                                                                         非情な少年兵と変わった息子をソロモンは取り戻す事は出来るのか?

 

最近アフリカを舞台とした映画が多いです。                                                                                                   『ホテル・ルワンダ』『ナイロビの蜂』『ダーウィンの悪夢』など、どの作品にも流れるアフリカの悲惨な現実。                                                                                                                         アフリカの豊富な資源を食物にして暴利をむさぼる人(白人)がいること。                                                                                                                                           この人たちには内戦を止めさせない方が都合がいい。その結果流れる多くの血。                                                                                                                                                                                  悲惨な内戦のシーンに眼を覆いたくなりますが、これがアフリカの真実なのですね。

                                                                                                                                                                       

エドワード・ズウィック監督の「ラスト・サムライ」に泣いた人も是非劇場へ。  

           ★★★★★ 

                                                                           

監督 ;エドワード・ズウィック
出演; レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・コネリー/                                                                                  ジャイモン・フンスー(アカデミー助演男優賞ノミネート)/マイケル・シーン/                                                アーノルド・ヴォスルー/カギソ・クイパーズ
                                                                                 

 


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コメント 4

しまうま

 こんばんは〜。

 男の目から見ると、暗い過去は背負ってるし、めっちゃ強いし、ちょっとレオ様かっこよすぎ(?)って感じもしましたけど、やっと見つけた愛する女性と最後に心を通わせた後で、毅然として正義の行いをするあたりはちょっとぐっと来ますよね。

 映画はもちろん良かったんですけど、戦闘シーンの迫力もなかなかで、アクション映画としてもいい出来だと思います。アフリカでこんなに悲惨なことが起きてるのは(映画見てる)私たちにも責任があるんだよ、ってことはちゃんと伝わってきましたよね。
by しまうま (2007-04-15 23:13) 

キキ

こんばんは。
コメントとniceありがとうございます。

ラスト近く、マディーに電話するシーン泣けます。

ダイヤモンドは庶民にはなかなか買えないものですけど、買う側に問いかける映画でしたね。
by キキ (2007-04-16 00:43) 

まっくす

キキさん、Niceありがとうございました。
マディへの電話、そして血の滲んだ手で土を掴み自分もアフリカの大地の血となると感じたシーン、良かったです。
綺麗なダイヤですが、その裏を考えさせられた映画でした。
by まっくす (2007-05-05 13:57) 

キキ

まっくすさん、こんばんは。
コメントとniceありがとうございます。<(_ _)>

ディカプリオなかなか良かったですよね。
ほんと、惚れ直しちゃいました。
by キキ (2007-05-06 01:59) 

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