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アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~ [映画【あ行】]

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よしながふみ原作の日本のコミックの韓国映画です。日本でもアニメ化とドラマ化されていますがどちらも未見。でも原作コミックは持ってますから、主演のチュ・ジフンが原作の32歳の元サラリーマンに見えるのかちょっと心配でした。

お話は・・・ある日財閥の御曹司でサラリーマンのジニョク(チュ・ジフン)は突然会社をやめて、洋菓子店“アンティーク”を始める。ジョニクは甘いものが大の苦手、ケーキを食べたら吐いてしまう。

そこにパティシエとしてやってきたのはソヌ(キム・ジェウク)。
ソヌはジョニクの同級生で、実は高校生の時にジョニクに告白。
しかしこっぴどく振られた為にゲイ街道をまっしぐら。
今では魔性で伝説のゲイといわれるまでになった男。
腕はいいのだが働いている店で恋愛トラブルを起こしてしまうのでどの店でも長くは続かない。

そして元ボクサーでケーキが大好きなキボム(ユ・アイン)がソヌの弟子として加わり、ジニョクの幼なじみのスヨン(チェ・ジホ)がやってきてイケ面4人の風変わりなケーキ店としての毎日が始まっていく。

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そんな中、街では連続少年誘拐事件が発生、アンティークのケーキが誘拐された少年の胃袋から発見され、次第にオーナー・ジニョクの隠された過去が明らかになり始める。
ジョニクがケーキ屋を始めた本当の理由とは…。

主演のチュ・ジフンは麻薬使用の疑いで書類送検されました。
ちょうど草なぎ君事件の頃です。
なので試写会で観た人は別として、一般上映はないだろうと思っていたんですが、期限付きでの上映となったようで鑑賞できました。

きっと前売り券をかなり前からポスターやポストカード付きで売りさばいていたので上映しないわけにもいかなかったんじゃないかと思われます。
映画館には顔写真付きのグッズ、例えばマウスパットとかCDケースとか・・・(なぜマウスパット?)人がいっぱいでちょいと覗いただけなんですが小さいものにまでジフンの顔が写し出されたものがこんもり積まれていていつもの映画館とは違う感じです。

韓流人気は一時気に比べると穏やかにはなりましたが、今残っている人たちは本当に韓流を愛してやまない暖かい感じ。
私が今回観たのも韓流を誰よりも愛する友人、Sちゃんが前売り券を2枚持っていたからで、なぜ2枚買ったかというときっと前売り券のおまけが数種類あった為かと思われるんですが、Sちゃんが次々に貸してくれる韓流DVDのお陰でジフンは大好き。
この映画も観たいなって思っていたのでありがたく使わせていただきました。^・^

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主演のチュ・ジフンは1982年生まれの27才。あ、小栗旬・藤原竜也と同い年ですね。

モデルからTVに進出、もしも韓国に王室が続いていたら?という設定の韓国の少女漫画が原作の「宮~Love in Palace」(全24話)はでツンデレの皇太子役を好演。
このTVドラマは日本の「花より男子」みたいなお話で、貧乏で普通の女の子と名家の男の子の恋、そこに現れるかっこいいライバル、二人の恋はどうなるのかわくわくドキドキでなかなか面白い作品でしたよ。
「花男」好きには強くお勧め。
続くTVドラマ「魔王」(全26話)でも天使と悪魔の顔を持つ弁護士役でかっこいいです。(原作の小説も面白いらしいです。)

そして遂に映画初主演・・・と順調だったのに今回の残念なニュース。

すでにこの次の映画も撮り終わり上映が決まっていて、ホン・ジヨン監督(なんとミン・ギュドン監督の奥さま)で吉本ばなな原作の『キッチン~3人のレシピ』で天才シェフ役を披露する予定でした。

『キッチン・・・』の方もSちゃんの話だと前売り券は売り出されていたそうですが、んん~どうなんでしょう。
ちょっとこちらは無理でしょうか。
ファンも制作関係者も、それよりなによりジヨン監督夫妻も痛いこの事件、やっぱりやっちゃダメな事をやってしまった罰は大きい。

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さて、原作コミックの大ファンだというミン・ギュドン監督。
7年前に原作を読み、映画化の構想を練っていたのだとか。
なるほど、原作にはかなり忠実で原作好きの期待を裏切らない仕上がり。
とっても丁寧でよしなが作品に対する愛を感じました。

映像にも可愛く凝っていてミュージカルシーンあり、ミステリー風でもありです。
でも長編漫画を2時間には入りきれないほどのエピソードを詰め込みすぎているので、展開がはやすぎるのか・・・分かりにくい感じがしました。
ケーキはおいしそうですが、食べ方が汚いのも残念。
お酒を飲んだ後すぐに車を運転しようとするのも念のためダメです(笑)。
踊っているより、せっかくのミステリーなのですからラストの元誘拐犯とのすれ違いシーンをもっと静かに印象的にする仕上がりに時間を割いた方が良かったかも。

パティシエがゲイって設定も日本のアニメやドラマでは無視されていたみたいなんですが、ここでは忠実に再現(なのでPG-12)。
ソヌとの微妙な関係やり取りにはけっこう笑いが起こってました。

伝説のゲイ・ソヌ役のキム・ジェウクは、幼少時に父親の仕事の関係で東京に住んだ経験を持っているので実は日本語がかなり堪能。
今回はフランス語喋ってますけどね。
元々は有名なバンドに所属していたらしいです。
02年からはドラマ出演やCMモデルとして活動。そしてTVドラマ『コーヒープリンス1号店』で大人気。
これから有名になる期待の韓流スターの一人です。

上映期間はあとわずかです。ご覧になりたい方は急いでくださいね~。

    ★★★★


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coco030705

こんばんは!
こういう題名、ステキですよね~。それだけで観にいこうと思っちゃいます。
行けたら行きたい! DVDにはならないのかしら。
by coco030705 (2009-05-07 23:39) 

キキ

cocoさん、こんにちは。
コメントとniceありがとうございます。

梅田ガーデンシネマでは5月29日まで(好評のため延長したとのこと)、
なんばパークスシネマでは5月14日までです。

元骨董店だった店にケーキ店を開業してるのと、
コーヒーやケーキをアンテークの食器すお店なので
こんなサブタイトルになってるみたいです。お洒落ですよね。
DVDはどうなるんでしょう。少し先かも???
時間があったら観に行ってくださいね。 (^.^)/
by キキ (2009-05-09 00:13) 

non_0101

こんにちは。
予想以上に原作に忠実な仕上がりの作品でしたね☆
いい作品だったし、『キッチン』にも興味があったので
チュ・ジフンの事件はとても残念です。
ちゃんと更生してまた素敵な演技を見せてほしいですね。
> 踊っているより
私もこれはあまり要らない気がしました(^^ゞ
ここが韓国映画っぽいところなのかなあと思いながら観ていました☆
by non_0101 (2009-05-09 10:21) 

キキ

non_0101さん、こんにちは。
コメントとniceをありがとうございます。

聞くところによると踊っているシーンは撮影時
ジフンが怪我をしていたらしく大変だったらしいです。
前半の楽しい感じを盛り上げたかったんでしょうね。^.^
「もったいないわあ~」と隣に座っていたご婦人方が
観終わった途端に話し出したのでファンはきっと待っていてくれますから
早く復帰してくれるといいですね。
by キキ (2009-05-09 20:59) 

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