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ゴールデンスランバー [映画【か行】]

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観たかった映画の時間が合わず、じゃ、たまには邦画もいいかなと鑑賞。この作品はユーザー評価も良かったし、堺雅人主演だし、原作は井坂幸太郎で、気になっていました。

井坂幸太郎さんの原作は『重力ピエロ』、『フィッシュストーリー』、『アヒルと鴨のコインロッカー』等 次々に映画化されていますね。

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なんといってもキャストが豪華。主演は堺雅人、主人公の大学時代の友人で元恋人に竹内結子。学生時代のショートカット姿可愛いです。

大学のサークルの友人に吉岡秀隆、劇団ひとり、主人公を追う警察官にはほんと最近見ない日がないと思うくらいテレビに映画にと活躍中の香川照之(ちょっと昔なら竹中直人さんもそうだったけど)。柄本明、伊東四朗、ソニン、相武紗季、でんでん、濱田岳、大森南朋などなど、主役級の俳優さんテンコ盛りです。

お話は仙台、仙台出身の首相凱旋パレードの日。東京に住む学生時代の友人森田(吉岡秀隆)に呼び出された青柳雅春(堺雅人)。

その後に起きるパレードの車の大爆発。その瞬間から青柳は何が何だかわからないうちに首相暗殺の犯人として追われる身となっていく。

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実は森田は借金に追われていて、その借金を帳消しにするという条件で「誰か」に命令され青柳を呼び出したんですが、怪しい話だと思いつつ親友をその場に呼んどいて、借金まみれの自分の境遇を青柳に全部話して「お前はオズワルドにされるぞ、逃げろ」と伝えた後、乗っていた車が爆発、森田はそのまま逃げずに爆死・・・?!無責任で強引な展開に最初っから「え?なんで?」

それから青柳は森田が言うとおり素直に逃げまくるんですけど、犯人に仕立て上げられた彼の逃避行に追われる緊張感が薄く、そうこうしているうちに後輩の小野(劇団ひとり)を頼って逃げる青柳の前に先回りした警察登場。
でも困った状況の主人公の前に絶妙なタイミングで現れる謎の男・キルオくん(濱田岳)、巧妙に時間をかけて仕掛けを考えたらしい国家権力が人が良いという理由でなのか?青柳が選ばれた理由も遂に解らず、入院患者の柄本明の折れた足は全く痛そうに見えず、ラスト近くの『荒野の一ドル銀貨』(1965)風オチには吹き出してしまいました。

原作は未読なんですが、1963年11月、アメリカ・ダラスで暗殺されたケネディ大統の謎の事件が題材になってました。(興味がある方はオリヴァー・ストーン監督の『JFK』(1991;米)を観てね。)

大統領暗殺犯人に仕立て上げられたと言われる“オズワルド”と同じように最後は青柳も暗殺されてしまうのか?って面白くなりそうなんだけど、これがなかなか盛り上がらないのね~。

話はそれなりにまとまっていて面白く無いわけじゃないけど139分がとっても長く感じました。友情、人を信頼する心。でもキルオを信頼する青柳に疑問。親友にさえ裏切られたんじゃなかったっけ。

 

ラストは・・・最近も実際似たような事あったけど・・・・逃亡者は住民票もなくどうやって生きていくのだろう?無実でも国家権力にはやはり逆らえないのか。

  ★★★☆

監督は『ジェネラル・ルージュの凱旋』『フイッシュストーリー』『ジャージーの二人』の中村義洋。

題名の「ゴールデンスランバー」はビートルズの『アビィ・ロード』に収録されたポール作曲の曲。エンドロールで流してくれたら嬉しかったのに。

 

◆余談ですが◆2063年にリー・ハーヴェィ・オズワルドによる単独犯行と断定しているケネディ大統領暗殺事件を検証した「ウォーレン委員会」は『機密解除』を予定しています。

暗殺犯はオズワルドではない、あるいは単独犯ではない、という説は未だ根強いのですが真実はその時解るかも。長生きしなきゃ。

 


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コメント 4

クローヴ

2063年ですか〜。。。知りたいですね、機密にしていること。
by クローヴ (2010-02-21 11:37) 

キキ

クローヴさん、こんにちは。
2063年まであと53年。
この頃になるとこの事件の真相でどうこうなちゃう人が
いなくなるっていう理由みたいです。
私も知りたいので長生きします。(^.^)
by キキ (2010-02-21 16:09) 

non_0101

こんにちは。
キャストが良かったですね~
大学時代のシーンにはちょっぴり笑ってしまいましたけど
みんな信頼で繋がっているのだなあと感じられるエピソードが楽しかったです。
「ショーシャンクの空に」の主人公も不運で人生を失いましたけど
この主人公もただちょっとだけ有名な一般人というだけで
こんな事件の主犯に仕立てられるなんて…と思うと怖かったです☆
by non_0101 (2010-03-02 12:42) 

キキ

non_0101さん、niceとコメントありがとうございます。
そうそう、大学生に見えるような見えないような4人の過去のシーン笑えましたね。
中村義洋監督の次回作「ちょんまげぷりん」がちょっと気になってます。

by キキ (2010-03-02 15:10) 

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