アパートの鍵貸します [映画【あ行】]
TOHOシネマズ梅田「午前十時の映画祭」何度見てもすごい50本(赤の50本)にて鑑賞2011/06/04(土)~2011/06/10(金)公開。
先週に引き続き「午前十時の映画祭」何度見てもすごい50本の鑑賞。
この映画もTVでは見た事があったんですが、さほど素敵でも無いおじさんがシャーリー・マックレーンにテニスラケットでお湯切りをしてパスタをご馳走する不思議な映画としての記憶しかなく・・・。
と、いうのも先週観た『フォロ・ミー』に比べると子供には理解しがたいストーリーだったんですね。
お話はニューヨーク。
大きな保険会社の平社員バクスター(ジャック・レモン)は、上司に自分のアパートを貸す代わりに出世を約束させる男。頼まれると断れない人がいい男でもある。
そして、保険の仕事よりも誰がいつ部屋を使うかの調整が忙しい。
そんな彼自身は女っけなしなのだけど、密かにエレベーターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)に片思いをしていた。
そこにその上司達のそのまた上司の人事部長シェルドレイク氏(フレッド・マクマレイ)が加わってきて、バクスターの出世は確実なものになる。
喜ぶバクスター。
フランに告白しようかと思った頃、部長の相手がフランだと分かりショックをうける。
しかし妻帯者との恋愛に傷ついたフランはそこがバクスターの部屋とは知らず睡眠薬で自殺を図るのだった。
自分の部屋も自由に使えず寒い公園で過ごして風邪をひき、好きな女の子は自分の部屋で上司の浮気相手、しかも自殺未遂まで。
なんともなさけない男の役を見事に演じるジャック・レモン。
1960年作で丁度50年前の作品です。
その年のアカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、美術監督・装置賞、編集賞と6部門で受賞しています。
でも50年前のニューヨークってこんな感じだったんですね。
TVのチャンネルを手元のリモコン?でガチャガチャ変える様子が面白かったです。
シャーリー・マクレーンは若くて可愛くて。
勿論『ココ・シャネル』で70歳のシャネルを演じていた時もその面影のままキュートでしたけど。
私が記憶していたシーンは自殺を図った後、フランを自分のベッドで見つけたバクスターがアパートの隣の部屋のドクターに命を助けてもらい、部長に命令されてそのまま看病していた時にフランにパスタを茹でているシーンでした。
出世の為にズル?する男はその後どうなっちゃうのかはまあ、ラブストーリーの王道通りなんですがこれはハッピーエンドなのかなあ・・で、結末はご想像をという少し余韻を残す終わり方でした。
是非DVDなどでご鑑賞ください。★★★★☆
監督:ビリー・ワイルダー
non_0101さん。
niceをありがとうございます。
by キキ (2011-06-16 20:04)