シェルブールの雨傘 [映画【さ行】]
カトリーヌ・ドヌーヴ特集の最終日、千里セルシアターにて
偶然なんですがここんとこクラシック映画ばかり観てる私。友達の影響なんですけど。
でもまあ、なんて可愛いんでしょう。カトリーヌ・ドヌーヴは人形のように美しい。
着てるドレスもマタニティも髪型も、歩いている街並みも可愛すぎ。これぞフランス映画って感じです。
セリフが全部歌というミュージカルなんですが、カトリーヌ・ドヌーヴの美しさの映画でした。
『しあわせの雨傘』を先に観て ↓ こちら ↑ を後に観るとその変貌にひっくり返りそうになりますよ。
ネタばれですがお話はこんな感じです。
1957年の仏蘭西。16歳のジェヌビエーブ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は熱烈に恋をしていて、そのお相手は修理工場で働く20歳のギイ(ニーノ・カステルヌオーボ)。
「貧乏な男なんかやめなさい~♪」っていうママの反対にも耳をかさない恋する乙女ジェヌビエーブだったんだけど、幸せなある日の事、ギイに召集令状が来ちゃう。
「2年間待っていてくれ~♪」という彼に「行かないで、貴方がいないと死んでしまう~♪」と涙で訴えるジェヌビエーブ。
「愛してる~♪」と何度も繰り返す彼女を残し、彼は戦争へ行っちゃうの。国民の義務だもんね。
そんな訳で毎日彼からの手紙を待ち焦がれるジェヌビエーブだったけど手紙はほとんど来ないの。
寂しさに耐えられなくなったその頃、高級宝石商カサールと知り合うのよ。
彼は大人でお金持ち。そしてジェヌビエーブの美しさにぞっこんなの。
ギイの時とは違ってママは「この男にしなさい~♪」と大プッシュ。
「恋で死ぬのは映画だけ、数年したら冷めてしまう感情で貧乏人(ギイのことよ)と結婚するなんて駄目~!♪」と大人の意見でジェヌビエーブを説得。
しかもギイの子供を妊娠していた彼女に「子供も一緒に育てよう~♪」なんて頼もしい言葉でプロポーズするから、ジェヌビエーブの心もカサールに傾き始めるのよ。あんなにギイを愛していたのに。
そして彼女はカサールと結婚、シェルブールを出てパリに行ってしまうの。
2年後、戦争から無事に帰ってくるギイはジェヌビエーブが他の男と結婚し、街を出た事を知って茫然。
彼は戦争で足を負傷していたし、育ての親の叔母さんは帰った途端に死んでしまうし、修理工の仕事も上手くいかず失業。
不幸のテンコ盛りにやけになった彼は酒を飲んでは孤独に耐えていたけど、彼を愛する叔母さんの実娘マドレーヌが近くにいた事に気づくの。
やがてギイはマドレーヌと結婚。叔母さんの遺産で、ガソリンスタンドを買うの。
それはジェヌビエーブと夢観た将来だったんだけど。
それから数年後の雪のイヴ。
ギイはジェヌビエーブとギイの経営するガソリンスタンドでお客として再会。
だけど二人はお互いに子供もいて、まあ、ジェヌビエーブの子供はギイの子供なんだけど、二人はそれぞれの幸せに向かって本当の別れをするってお話。
悲恋と言うべきか・・・あんなにも愛していた彼を2年待てなかったのね・・・と軽くツッコミも入れたくなったけど、リッチな人と結婚したほうがいいのよというママの意見は正しかったんでしょうね。
若きカトリーヌ・ドヌ―ブの高くて美しい歌声と作曲家ミシェル・ルグランの楽曲を聞けだけでも満足出来ちゃう、そんなフランス映画らしい映画でした。★★★★
監督;ジャック・ドゥミ
こんにちは。
この作品は名作なのに未見です。
カトリーヌ・ドヌーヴ可憐ですね~
悲恋と共に変貌を目撃してみたいです(^^ゞ
by non_0101 (2011-06-18 10:33)
non_0101さん、こんにちは。
カトリーヌ・ドヌ―ブ、可愛いです。
「ひまわり」なんかと比べると
もうちょっと待ってたら?とも思いましたけど
そこがフランス風なんでしょうか(^.^;
by キキ (2011-06-19 08:14)
munesueさん、こんにちは。
niceありがとうございます。
by キキ (2011-06-29 08:29)
意外な終わり方ですが、ハッピーエンドと捉えています。
ドヌーブは、今も昔も苦手だと再認識。
by バラサ☆バラサ (2011-08-02 15:22)
バラサ☆バラサさん、こんにちは。
こんな現実的なストーリーだったのかと改めて観て驚きました。
フランス映画って先が読めなくて好きです。
ドヌ―ブ様は人形のように美しかったです。
by キキ (2011-08-02 18:20)