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猿の惑星:創世記(ジェネシス) [映画【さ行】]

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どうもシリーズものには弱い私。
期待せずに試写会で観た前作、ティム・バートン監督の「PLANET OF THE APES/猿の惑星」(01)が、10年前なので詳しいストーリーは忘れちゃったんだけど「うわ、面白い」と思った記憶だけ残っていたので今回は公開早々に観に行ってしまいました。
主演のマーク・ウォールバーグが印象に焼きついた映画でしたけど彼は今は大スターですよね。
ヘレナ・ボナム=カーターは特殊メイクで猿になってましたが、実生活では監督の奥さんになってます。
その時とは監督も出演者も違うから過大な期待は禁物なんだけど題名が同じってホントになんでしょね、魅力があります。

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『猿の惑星』は1968年のチャールトン・ヘストン主演で最初の作品が作られ、その後続編の映画が『続・猿の惑星』(70)、『新・猿の惑星』(71)、『猿の惑星・征服』(72)、『最後の猿の惑星』(73)、と4本が立て続けに制作、その他にもTVシリーズ、アニメでも制作され放映されたすごいシリーズ。

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この続編たちやアニメについては知らなくても、最初の『猿の惑星』はあまりに有名。観て損なし。
アカデミー賞に特殊メイクアップ賞を設立するきっかけを作った精巧な猿の特殊メイク、
そして衝撃のラスト!ざっくりのストーリーを紹介すると・・・

時は近未来。未知の惑星に不時着した宇宙飛行士のテイラー(チャールトン・ヘストン)達。
なんとそこは高度な知能を持つ猿が人間を支配している惑星だった。
迫害される人間たちを助け、惑星から逃亡を計るテイラー。
コーネリアスとジーラというチンパンジーの博士がテイラーを助けてくれるのだが、
しかし野蛮な猿が支配するこの惑星こそ、未来の地球だった、というオチ。
ラストシーンの朽ち果てた自由の女神の前に驚愕するテイラーの姿で終わります。
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支配される側が支配する側に変わると言うストーリーは第二次世界大戦時に体験した自身の経験を元に書かれたフランス人作家ピエール・ブールの小説が原作となってます。
(ブールは他に「戦場にかける橋」の作家でもあります。)

このストーリーをふまえて、今回のこの映画は“じゃあなぜ、地球は猿の惑星となっちゃったんだろう?”を考えた作品。

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時は現代のアメリカ・サンフランシスコ。
サンフランシスコの製薬会社研究所に勤める神経化学者ウィル(ジェームズ・フランコ)はアルツハイマーの新薬を開発する。
アルツハイマーが進んでいた自身の父の為に開発を急ぐウィル。
そんな中、新薬を投与し実験用に観察していた一匹のチンパンジーに驚くべき知能が示された。
そのチンパンジーの子供のシーザーを自宅で育てることとなるウィル。
シーザーにも母以上の知能が受け継がれて賢く成長していくが、やがて認知症の父が起こす事件がきっかけでシーザーは自宅の隣のオヤジに傷を負わせてしまい、猿の収容施設におくられてしまう。
信頼していたウィルはいつまで経っても助けてくれず、収容所での人間の暴力に怒り、収監された他の虐げられる猿の仲間に友情を感じ、やがてリーダーとしての自覚が芽生え始め、猿たちを率いて猿の自由の為に立ち上っていくというもの。

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目の前の欲・・・研究者は父の命であり、製薬会社にとっては巨万の富・・・に目がくらみ、結果を考えず安易に進められる新薬の研究。
その結果、やがて人類が人類を滅ぼすこととなっていくんです。
1作目のテーラーが受けた衝撃は実は猿が悪いんじゃなくて人間が悪いのよってことですね。

シーザー以外の猿が知能を発達させいく過程が時間の都合上なのか早すぎたよとか、薬は猿には有効だけど人間には強烈な副作用があるとか、猿の反乱が順調すぎるなど都合良すぎで進むのでストーリーとしては特に新しいものも驚きもないです。

ラストもあらそこで終わるのね、ってエンドドールを迎えるんですが、一斉にどかっと席を立つ皆さんが出口を目指す途中にその後日談が直ぐ始まるのでちょっと我慢して座っていてください。
皆慌てて近くの席に座ったりしてましたよ。ウィルの隣のオヤジが再登場しますから。 ★★★☆

人類の驕りに警鐘を鳴らす作品となっています。
猿は全部CGで作られていて昔のように着ぐるみの中で汗をかく役者さんはいらなくなったとのこと。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役のアンディ・サーキスの演技が今回もCG加工されています。
時代は確実にアカデミー賞特殊メーキャップ賞からアカデミー賞視覚効果賞へと変わっています。

s_DP2011091504.jpg 監督;ルパート・ワイアット


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コメント 11

キキ

yu-papaさん、niceありがとうございます。

by キキ (2011-10-09 17:29) 

クローヴ

猿は全部CGなんですか〜。
そりゃそうですよね。うーん、時代は変わった!(笑)
チャールトン・ヘストンの『猿の惑星』は最初観た時、
本当に衝撃を受けました☆
この映画も、最後の最後、エンドロール流れても
見続けるべし…なのですね(^^)
by クローヴ (2011-10-09 23:09) 

キキ

クローヴさん、こんにちは。
そうなんです。出ちゃだめですよ。 ^.^
隣のオヤジの職業のせいで・・・。
車は壊されるわ、病気になるわでお気の毒ではあります。

by キキ (2011-10-10 19:42) 

キキ

マチャさん、niceありがとうございます。


by キキ (2011-10-10 19:43) 

キキ

siroyagi2さん、niceありがとうございます。


by キキ (2011-10-10 19:45) 

non_0101

こんばんは。
お猿さんたちのCGはリアルで凄かったですね~
私もこれで終わってしまって、この後どうしてあの地球になるの?とか
ちょっと思ってしまいました(^^ゞ
この後、どんな展開になるのか知りたいです☆
by non_0101 (2011-10-10 22:34) 

バラサ☆バラサ

隣のオヤジは踏んだり蹴ったり。猿にボコボコにされるは、デブにウィルス感染させられるは。ちょっと可哀想ですね。嫌な隣人ですが。

ティム・バートンの自由の女神からリンカーン像は、そんなところでオリジナリティださなくてもと思いました。

by バラサ☆バラサ (2011-10-11 01:46) 

キキ

non_0101さん、こんにちは。
この映画の後日談も作れそうなラストでしたね。
まだまだシリーズは続くかも。
でも登場人物がCGの猿だけの映画だとちょっと嫌ですし・・・。

by キキ (2011-10-11 20:25) 

キキ

バラサ☆バラサさん、こんにちは。
隣人は猿飼ってるって知らなかったのかしらとか、
パパが認知症って知らないのかしらとか
普段からのご近所付き合いの大切さも考えさせられました(笑)

ティム・バートン版の前作をもう一回観たいです。
すっかりストーリー忘れています。
どっか放映してくれたら嬉しいです。
by キキ (2011-10-11 20:33) 

キキ

くらいふさん、niceありがとうございます。
by キキ (2011-10-22 15:58) 

キキ

alba0101さん、niceをありがとうございます。


by キキ (2011-10-25 23:00) 

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