ぼくを探しに [映画【は行】]
フランス映画です。
2004年第76回アカデミー長編アニメーション賞を受賞した「ベルヴィル・ランデブー」。
ジャック・タチの遺稿をもとに映画化した「イリュージョニスト」。
ジブリの高畑勲監督が天才と讃えて日本にも知られるフランス・アニメーション作家、シルバン・ショメが初めて手がけた実写長編作です。
「ベルヴィル・ランデブー」のサントラで使われた楽曲「アッティラ・マルセル」に着想を得て、仏文豪マルセル・プルーストの小説「失われた時を求めて」のエッセンスも織り交ぜながら、孤独な主人公が不思議な女性との出会いから失われた過去の記憶が呼び覚まされ、少しずつ変化していく人生を描いたファンタジックな物語・・・ということですが。
主人公ポール(ギョーム・グイ)は幼い頃に両親が亡くなる事故を目撃したためにショックで言葉が話せなくなった青年。
成長した今、双子のようないつも同じ服を着た伯母二人(ベルナデット・ラフォン)(エレーヌ・バンサン)とアパルトマンで暮らしています。
歴史がありそうなアパルトマンには古くて大きなピアノが置かれポールは伯母たちに世界一のピアニストになるよう育てらています。
でも伯母との会話は玄関近くのボードに書くその日の予定だけ、好きなものはピアノを弾く合間に食べるお菓子シューケットくらい。
ポールの両親の死の原因はなんだったのか。
幼い頃の記憶がないポールは母の死を乗り越えることが出来ずいつも孤独です。
ポールはある日、同じアパルトマンに住む謎めいた女性マダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)と出会います。
彼女の部屋で無理やり飲まされる苦いハーブティー、するとあ~ら不思議。
忘れ去られていた幼い頃の記憶が戻ってきて、そこでは若く美しい母と父が2歳のポールに向かって語りかけてきます。
愛された過去と寂しい今を行ったり来たり、両親の思い出に浸るポール。
でも過去は楽しい思い出だけではありませんでした。
いやあもう、さすがフランス映画。
お洒落な上に想像もできない両親の死の事実!!
ついでに両親の職業も。
そんなバカな?とひっくり返りました。
ポールの日常やマダムの部屋を訪れるお客の様子をのんびり映し出す、何がなんだかわからず眠くなりそうな中盤からまさかの終盤の展開。
でもアジア映画のような壮絶さは感じないのはなぜ?その死すらお洒落です。
やっと両親の死をしっかり受け止めたポールの人生が動き出していきます。
先に観たインド映画の「マダム・イン・ニューヨーク」では自信喪失の主人公マダムに恋愛感情を示して勇気を与えるのはフランス人のイケメン青年でした。
かたやこのフランス映画ではポールにお茶を飲ませるマダム・プルーストはインドに行ったことで不思議な力?を持つ人です。インドに行ったから仏教徒になれる訳でも不思議なおハーブが手に入る訳でもなかろうと日本人としては思うのだけど・・・二人のマダムのお蔭でフランス→お洒落、インド→不思議っていうイメージで面白く映画を観ることが出来た気がします。
「アメリ」プロデューサー・クローディー・オサールが関わっているせいか「アメリ」の雰囲気ぷんぷん。
色彩も美しく音楽が溢れだす不思議映画です。 ★★★☆
いや~私、何回不思議って書いたかしら。
監督;シルバン・ショメ
inunekoさん、こんにちは。
niceありがとうございます。
by キキ (2014-09-02 19:38)
makimakiさん、こんにちは。
niceありがとうございます。
by キキ (2014-09-02 19:39)
わぉ!!! 不思議映画2連チャンで、心が躍りますわん♡
レビューを読ませていただいていると、私的には、こっちのフランス映画のほうが興味度高しですが、キキさんの評価は、インド★4つ、フランス★3つなんですね〜
双子の叔母さんが可愛いわぁ♪ 妖しのマダムも見たいわぁ♪
by のらん (2014-09-06 11:06)
月夜のうずのしゅげさん、こんにちは。
niceありがとうございました。
by キキ (2014-09-06 16:04)
のらんさん、こんにちは。
不思議映画お好きですか?^^
この映画はラストが読めなくてびっくりですよ。
こんなのあるのかしらって。
いつか是非ご覧になってくださいね~♪
by キキ (2014-09-06 16:09)
ネオ・アッキーさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2014-09-12 18:46)
non_0101さん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2014-09-13 22:47)
あゆこさん、こんにちは。
niceをありがとうございます。
by キキ (2014-09-15 10:34)