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天使と悪魔 [映画【た行】]

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「ダ・ヴィンチ・コード」のロバート・ラングドン教授の初登場作品。

ハーバード大学の宗教図像解釈学者ラングドン教授はスイスの欧州原始核研究所(セルン)所長から突然の電話を受け、紋章の解説を頼まれる。紋章は秘密結社<イルミナティ>・・17世紀にガリレオが創設してすでにこの世には存在しないはずの科学者秘密結社の紋章だった。
セルンで全裸死体で見つかった科学者で司祭のヴェトラにはイルミナティの焼印が押されていた。ヴェトラによって極秘で完成されていた反物質の盗難。24時間後には大爆発を起こしてしまうという危うい状態。

姿なき殺人者を探して知力と体力の限りを尽くして敵の後を追う。
ダ・ヴィンチ・コード同様、いきなり電話で呼び出されたかと思えば物凄い事件に巻き込まれていくラングドン教授。父を殺された科学者の娘ヴィットリア・ヴェトラと共に、新ローマ法王教皇選挙(コンラーベ)の当日を舞台にスイスからローマ、ヴァチカン市国を西に東に地下に空に、超スピードで話が進んでいきます。
お墓に閉じ込められるわ、ヘリコプターからも飛び降りちゃうし。・・・・・・・と、いうのが原作のお話。映画は長い原作を2時間半に収めるためにかなり端折っています。ヘリからも飛びません。

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セルンの科学者であり司祭でもある最初の被害者レオナルド・ヴェトラのこと、その養女で同じ科学者となった娘のヴィットリア・ヴェトラは映画ではただの同僚となっています。なぜ2人が反物質を作り上げることになったのか、セルンがどんなに素晴らしい研究所なのか、宗教と科学がいかに歴史の上で対立してきたのか、ガリレオが参加していた秘密結社<イルミナティ>とはなんぞや、ということを原作では丁寧に長く説明していて、それでやっとヴァチカンへとお話は動くんですけど、映画だとサクッと進んでしまうので原作好きにはちょっと物足りないぞ、え、あのいぢわるなスイス衛兵隊隊長のオリヴェッティが刑事!?しかも優しいし、と思っていたら睡魔が・・・。いけないいけない、と思いつつ前半はちょっと気を失ってしまいました。すみません。でも犯人知っているので全く困りませんでした。(^.^;

で、後半、最初の被害者の科学者で神父=レオナルド・ヴェトラが語っていたセリフをカメルレンゴ(ユアン・マクレガー)に語らせていたり、やはり脚本は苦労していますね。

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原作を読んでいない人の方がドキドキして楽しめたと思います。ヒロインもほとんど活躍していませんしロマンスもなく、同僚ですから父を殺した犯人を探すという怒りもなし。観客に謎を解かせる暇もなく事件は次々と起こってあっという間にラングドン教授が知能をフル回転して解決していきます。そしてラストは何人もの被害者や、警官の死や、犯罪者のことなどは都合のよい理由にすり替えられ、歴史の闇にもみ消されてしまうんです。

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ヴァチカンの映像はとっても素敵で一度は行ってみたいと思わずにはいられません。

   ★★★☆

監督;ロン・ハワード  原作;ダン・ブラウン  出演; トム・ハンクス、アィエレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド

 


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