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ジェイン・オースティン 秘められた恋 [映画【さ行】]

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「私は、"高慢と偏見"を200回は読んでるの!」
映画『ユー・ガット・メール』のキャスリーン(メグ・ライアン)の台詞・・・・そういえば・・・って覚えていませんか?

ジェイン・オースティンは1775年・イングランド東南部ハンプシアの静かな村スティーヴントンで牧師家の6男2女の次女として生まれ、20歳頃より小説を書き始める。

25歳のとき、牧師の職を長男に譲って引退した父と共にバースに移り、父の死後は母や姉と共にサウスアンプトンに移った。1809年から生まれ故郷に近いチョートンの村にある兄の家に住むようになり、20代の前半に書いた小説の原稿に手を加え、「分別と多感」を1811年に自費で処女出版する。

「エマ」を出版した1816年頃より健康が衰えはじめ、41歳で独身の生涯を閉じた。初期作品「ノーサンガー・アベイ(僧院)」と最後の小説「説得」は死後の1918年に出版された。

主要作品は「分別と多感」、「傲慢と偏見」、「エマ」、「マンスフィールド・パーク」、「ノーサンガー僧院」、「説得」の6作品。

 

ジェインが生まれた翌年にアメリカの独立宣言、彼女が小説を書き始めた1789年はフランス革命が起こっていることを考えるととっても古い小説家。日本の歴史でいうと江戸時代の人ってことになりますし、文豪夏目漱石も読んでるって話です。でも彼女の作品には時代感がないのでそんなに古いのかって驚かされます。

この映画ではジェインは20歳くらいですがすでに行き遅れっていうレッテルが張られているようです。女性は仕事を持つことは許されていないので父親か夫に養ってもらうしか生きていくすべは無く、『愛があってもお金がないとだめなのよ、私を御覧なさい、裕福な家に嫁ぐのよ』って母がジェィンに諭すシーンもあります。

そんな訳でジェインは地元の名士の名士レディ・グリシャム(マギー・スミス;ハリポタのマクゴナガル先生です)の甥との結婚を考えます。甥もジェィンに片膝をついてプロポーズする時の言葉は『叔母の財産は僕が継ぐのでその財産はあなたのものになります』的なものでした。

そんな頃、兄がロンドンから連れてきた友人で、ロンドンで法律を学ぶアイルランド人の青年トム・ルフロイと運命的に出会うのです。彼は美しく知的、しかしとても貧しかったんです。貧しい二人の恋はどうなっていくのか。

キーラ・ナイトレイ主演の「プライドと偏見」と比べながら観るとわかりやすいです。小説(映画)での結末はヒロインがあれこれ小さな事件があってハラハラしても最後には幸せになるんですけど“作家の現実はこうだったんだ”ってことでしょうかね。

ジェインには「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウエィ。お姫様も似合う彼女の目がやっぱりすごく大きくて綺麗。吸い込まれそう。

彼女の生涯一度だけの恋の相手のトムに「ウォンテッド」、「つぐない」のジェームズ・マカヴォイ。私としては今一番好きな男優さんなんで目がハート。「駆け落ちしかない、一緒に逃げよう」って言われたら「ハイ!」って答えます、絶対に。そんな彼を2回も置いて帰るなんて・・ぶつぶつ・・・。

ジェインの小説はどれも匿名で発表され、生きている間には有名になることもなかったんですが、でもそんな時代に生まれた作品が今も他の作家の心を捕え小説や映画などに影響を与えている。すごい事ですね。

上映してる館が少ないのが残念。イギリスの田舎の風景やダンスシーン、派手さは無いけどとっても美しい映画でした。すごく久しぶりにパンフ買いました。^.^;    ★★★★

 


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コメント 7

みなみー

パンフ買うってよっぽどよかったのね。
いい映画って、やってるとこが少なくて困るわ。
by みなみー (2009-11-29 18:35) 

キキ

みなみーさん、こんにちは。
コメントとniceありがとうございます。

パンフ500円でした。
ジェームズ・マカヴォイが好きなんで買ってしましたけど
ジェイン・オースティン関連の映画はついつい観ちゃいます。


by キキ (2009-11-29 19:12) 

クローヴ

こんばんは〜。
アン・ハサウェイは特にファンではないのですが、
ジュディ・ガーランドを演じる映画、今から楽しみです。
by クローヴ (2009-11-30 21:55) 

キキ

グローヴさん、こんにちは。
niceとコメントありがとうございます。
アン・ハサウェイは私もファンじゃないですが
少女漫画のような眼をされてるなぁって思いました。
次回作はジュディ・ガーランドを演じるんですね。

by キキ (2009-12-01 00:20) 

non_0101

こんにちは。
『ユー・ガット・メール』でそんな台詞が出てきてたのですね~
「高慢と偏見」は名作ですよね!
やっぱり、気が向くとふと読んでみたくなる作品です(^^ゞ
主演の二人のクラシックな雰囲気が楽しかったです。
こういう時代なのだなあとしみじみ感じる作品でした☆
by non_0101 (2009-12-01 12:59) 

キキ

non_0101さん、こんにちは。
niceとコメントありがとうございます。

この作品はアン・ハサウェイ、ジェームズ・マガヴォイっていう
有名なキャストの割には上映館が少ないです。
あの男女横並びに並んで踊るクラシックなダンスもいいですね。
by キキ (2009-12-01 17:20) 

キキ

sungenさん、niceありがとうございました。
by キキ (2009-12-03 00:05) 

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