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イングロリアス・バスターズ [映画【あ行】]

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タランティーノ監督作品。どうしても映画館で観たかった映画です。上映が終わりそうだったので先週滑り込みで観てきました。

ブラット・ピットを主演に使っての第2次世界大戦中の戦争映画ってことですが、タラちゃんですから普通じゃありません。

ブラピ演じるレイン中尉はユダヤ系アメリカ人でインディアンの血も流れてるって設定。だからナチ狩りを行う秘密部隊の部下に殺したナチの「頭の皮」を剥がせてるんですけど、昔見たウエスタン映画でも「頭の皮を剥ぐ」って言葉は出てきても実際にやってるシーンなんか観た事ありませんでしたから、今回髪をつかんでナイフでバリバリと頭から皮を切り離していくシーンを見せてくれた時には体が後ろにのけ反りました、さすがタラちゃん。ここまでやるのね。

お話の大筋は題名にもなっているレイン中尉率いる“イングロリアス・バスターズ”という連合軍の極秘部隊のナチ狩りなんですが、それとは別仕立てでナチス占領下のフランスの田舎町で家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)の復讐があります。この二つのチーム?が1944年、ドイツ占領下のパリの映画館に集ったナチ高官達をそれぞれ狙う、ってとこです。

  333858view009.jpg ←私はこれでばれました。

言葉も仏・英・独・伊と多彩。パリ郊外の居酒屋で繰り広げられる言葉による心理戦はすごい緊張感。ドイツ訛りと「3」のドイツとイギリスの指の表現の違いでバスターズメンバーがドイツ軍将校にスパイということを観破られ銃撃戦。

   333858view008.jpg  ←ランダ大佐

終盤、ショシャナの家族を皆殺しにしたユダヤ・ハンター=ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)とレイン中尉のイタリア語でのやり取りの可笑しさはもう、周りに人がいなかっかた大笑いしたいくらいです。ショシャナとランダ大佐の会話シーンなどもそうですが緊張感とユーモアが交互にやってくるこの映画。苦い味・辛い味・甘い味と盛り沢山。

それにしてもランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツ氏、まったくすごい役者さんです、語学も堪能だし静かに怖い。この映画で一番光ってたと思います。

ラスト、ショシャナの復讐は成功するのか?ランダ大佐に簡単に作戦を観破られたバスターズは生き残れるのか?なんですが・・・・そうですね、ほとんどの登場人物はいなくなってしまいます。

152分という時間もあっという間。でもブラピだから観たいって思ってきた人は金返せって思うかもですね、ブラピは単細胞の軍人役です。女優さん二人はとっても綺麗。

333858view006.jpg メラニー・ロラン(仏出身)

333858view011.jpg ダイアン・クルーガ―(独出身)。

この映画面白く無かったらお金を返しますって事でしたが後ろに座っていた年配の男性は終盤に出て行ったきり戻ってはきませんでした。

タラちゃん映画は「残酷」で「殺される人が多すぎ」って嫌いな人は言いますけど、この次の日観た『パブリック・エネミーズ』もジョニデはマシンガンぶっ放し放題、もうびっくりするくらい、やめてっていうくらい人を殺してました。

この映画、観る人は選びますが私はやっぱり面白かったです。間に合って良かったです。

       ★★★★☆

 


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クローヴ

頭の皮を。。。の部分は、ヒョエ〜って思っちゃいましたけど、
キキさんのレビューを読んで観てみたいと思いました。
予告を何度か見たけど、どういう感じなのかちょっとわからなかった
のですが、雰囲気がつかめました(^^)
ところでタランティーノ監督ものだと、『ジャッキー・ブラウン』が
すごく好きです。
by クローヴ (2009-12-29 21:05) 

キキ

クローヴさん、こんにちは。
niceとコメントありがとうございます。

そうなんです、頭の皮を剥ぐんです。それも何人も・・・。
特殊メイクとわかっていてもクラッっとしました。

『ジャッキー・ブラウン』今度観てみます。
ありがとうございます。^.^
by キキ (2009-12-29 21:35) 

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