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レ・ミゼラブル [映画【やらわ】]

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明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

今年最初は『レ・ミゼラブル』観てきました。
ヴィクトル・ユーゴーが1862年発表の小説「ああ無情」を基にした名作ミュージカルを映画化したもので貧困ゆえに罪びととなった男が聖人として亡くなるまでの一生の物語です。

時は1815年。主人公は姪の為に1個のパンを盗んだ罪で投獄されていたジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)。何度も脱獄を繰り返すごとに罪が増えて19年もの長期間刑務所にいた彼は遂に仮釈放となるが、外の世界に出ても世間の冷遇続き、彼を暖かく迎えてくれた教会で盗みを働いてしまう。

しかし大切にしていた銀の食器を盗まれた老司教は、「彼にあげたもので盗まれてはいない」とジャン・バルジャンを捕えた憲兵に話す。
更に二本の銀の燭台を差し出し、「正しい人になるために使いなさい」という司教の慈悲に触れ、それまでの人間不信から改心するジャン・バルジャン。

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時が過ぎ、名前を変え、罪人である事を隠し、工場主として成功を収め市長になった彼は自分の工場で働いていた女工ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と知り合う。
彼女は幼い娘の為に美しい髪を売り、歯をも売り、養母の元へ仕送りを続けるが、実は養母が娘を冷遇し、仕送りのお金を使ってしまっている事は知らない。
やがて売春婦にまで身を落とし病で亡くなってしまう彼女の最後の願いをききコゼットを自分の娘として引き取るジャン・バルジャン。

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ジャン・バルジャンを罪人として追うのはジャヴェール警部(ラッセル・クロウ)。彼は法の番人。

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時は過ぎ美しく成長したコゼット。
ジャン・バルジャンが警察から追われる身だとは知らず、養父からの愛を一心に浴びて美しく成長する。
そしてそのコゼット(アマンダ・セイフライド)に恋する若者マリユス(エディ・レッドメイン)が現れ、ジャン・バルジャンも時代の暴動の中に巻き込まれていくのだった。

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世界43カ国で上演される名作ミュージカルの映画化という事で、終了直後後ろの席から拍手が起こりました。
舞台なら全員が立ちあがって拍手をするタイミングです。

台詞がほとんど歌で綴られて、しかも全員がライブで歌ったという今回の映画は舞台の良い所と映画ならでは美しい映像が合わさったものになっていました。
豪華キャストでしたが私はエボニーヌが歌う「オン・マイ・オウン」に感動しました。
片思いのマリユスには幸せになってもらいたいがコゼットに渡すのも哀しい。
乙女の複雑な恋心を圧倒的な歌唱力で歌いあげていました。
演じていたサマンサ・バークスはこれから活躍する女優さんになるんじゃないかしら。

題名の「レ・ミゼラブル」は「悲惨な人々」という意味で銀の蜀台のエピソードが特に有名ですね。
19世紀のフランス革命後と言いますが1815年からの18年の物語は、時代は日本でいうと江戸時代、11代将軍の徳川家斉の頃となります。

監督は『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したトム・フーパー監督。

ミュージカルの方も観たくなりますね。

  ★★★★★


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月夜のうずのしゅげ

ジャン・バルジャンが燭台を盗まなくてはならなくなるまで追い込まれるところが苦しくなります。子どもの頃は「岩窟王」の物語と、どちらも監獄に入れられるので、ごっちゃになっていました。
サマンサ・バークスさんを見て来ます。
by 月夜のうずのしゅげ (2013-01-03 20:59) 

キキ

月夜のうずのしゅげさん、今年も宜しくお願いいたします。

そうですね、出てくる人々はみんな悲惨な環境です。
ジャン・バルジャンもファンテーヌもジャヴェール警部さえも。
この映画のお陰でごちゃごちゃしていた昔読んだストーリーがスッキリです。
ただ髪は兎も角、歯を売ったら誰が買うんだろう?とそこだけスッキリしません。

by キキ (2013-01-03 22:44) 

キキ

おぉ!次郎さん、niceをありがとうございます。
by キキ (2013-01-03 22:46) 

キキ

ハマコウさん、niceをありがとうございます。

by キキ (2013-01-03 22:46) 

coco030705

明けましておめでとうございます。

「ああ無情」という本の題名が懐かしいです。少年少女名作全集のような本で何度も読み返しました。
ミュージカルはずっと前にニューヨークのブロードウェイでみましが、英語がぜんぜんわかりませんでした。(苦笑) セットがユニークでした。
映画もできたら行きたいなと思っています。ヒュー・ジャックマンが結構好きなので。

今年もキキさんのブログを楽しみにしています。エド君の記事もたまにはみたいですわ。佳きお年でありますようお祈りしております。
by coco030705 (2013-01-04 18:24) 

キキ

coco030705さん、今年も宜しくお願いします。

「ああ無情」って小学校の図書館の名作全集に必ず並んでましたよね。1862年刊行って凄いです。
ミュージカルはブロードウェイですか。
本場ですね。
映画も是非観てきてください。
ヒュー・ジャックマンは私も大好きです。
今回はかっこいい役ではないですが歌う彼もいいですよ。

エド記事…では時々♪♪♪ ^.^
by キキ (2013-01-04 21:13) 

non_0101

もう、すっかり寒中お見舞いの季節になってしまいました~
今年もよろしくお願いいたします(^^)

素晴らしい作品でしたね~!
本当に舞台も観たくなりますね(^^ゞ
それにしても、こんなに素晴らしい映画を創り上げたのに、
何故、トム・フーパー監督はノミネートされなかったのでしょうね。
アカデミー賞って変☆
by non_0101 (2013-01-21 22:26) 

キキ

non_0101さん、今年も沢山の記事を読ませてくださいね。
宜しくお願い致します。

アカデミー賞授賞式もうすぐですね、とっても楽しみです。
他の作品も素晴らしいってことなんでしょうね。
私は今週末公開の「ライフ オブ パイ」が気になっています。
by キキ (2013-01-22 08:10) 

coco030705

こんばんは。
ようやく観てきました。皆さんの評判にたがわずすばらしい作品でした。
こんなにすばらしい俳優たちが実は歌もうまいなんて、天は二物も三物も与えていますよね~!!
「オン・マイ・オウン」よかったですね。若い俳優さんたちの今後の活躍が楽しみですね。
TBさせていただきます。
by coco030705 (2013-02-01 23:52) 

キキ

cocoさん、こんにちは。
いい映画ですよね~♪
今年も沢山こんな素晴らしい映画に出会いたいです。
映画には舞台とはまた違う魅力があると思います。
by キキ (2013-02-02 19:46) 

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