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王になった男 [映画【あ行】]

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韓国映画です。

友人が観たがっていた映画ですが、私は主演のイ・ビョンホンの前回の映画『悪魔をみた』(監督;キム・ジウン)がグロくて心臓に悪かったので観るのは迷っていたんですが、評価があまりに良かったのでやっぱり観てきました。
サイコサスペンスの『悪魔…』とは全く違う人物かのようなイ・ビョンホンの演技力にこの高評価、納得致しました。

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実際に存在した李氏朝鮮の第15代国王・光海君。
度々の暗殺の危機にさらされ、理性を失い次第に暴君となった光海君(イ・ビョンホン)は家臣に自分とそっくりの男を見つけ出すように命令を下す。

やがて光海君とそっくりの容姿を持つ道化師ハソン(イ・ビョンホン・二役)が宮中に連れてこられる。
まもなく本物の王が病に倒れ、ハソンは王の影武者として王を演じることとなる。
ハソンはただ王の顔をして言われた通りに振舞えば良かった。

ハソンを本当の王と思って従う宮中の女中たち、王妃(ハン・ヒョジュ)、家臣達。
でも宮廷での生活に慣れてくると同時に湧きあがる疑問。
平民の眼からみるとおかしなことばかりの政治やしきたりにハソンは素直な気持ちで行動を始める。
大同法(国に捧げる特産物を米に統一する法律)をも施行。
そんな王を家臣たちはハソンは偽モノの王ではないかと怪しみ始めるが・・・。

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本物の王と平民の二役のイ・ビョンホンの演技がうまい。
私のイメージではカッコいい役しかやんない役者さんかと思っていたんですけど(刑事とかスパイとかお金持ちとか高学歴で・・・みたいなイメージ?^.^;)平民のおどおどした態度が凄く上手いのです。
彼はこれからこの線でいったほうがいいんじゃないかと大きなお世話ですが思ってしましました。
これからハリウッドのアクション映画に出るのにそりゃないですけど(笑)

二役なんですが影武者で王の着物を来ている時と平民の服に戻った時とでも顔の雰囲気が変わるのでまるで三役やってるみたいですね。

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ハソンを王に仕立て上げる重臣ホ・ギュン役のリュ・スンリョンもよく見る役者さんで去年は『高地戦』で渋い北の兵士役やってました。今回もいい仕事をしていました。
宮殿で彼とハソンが二人で会話をしていると誰かがやってきて、重臣と平民から王と家臣に座る場所を変えるためにアタフタしたりするシーンでは吹き出してしまいました。

そういえばこの映画なかなかコミカルなシーンも多くてハソンは宮殿に連れてこられる時は頭に袋をかけられるんですが鴨居に頭を何度もぶつけながら連れて行かれたりします。
笑ったりシリアスになったりで飽きさせません。

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でもなんといっても後半ですね。
涙を誘うのは偽王ハソンが情けをかける事で恩義を感じ、ハソンを守るために命を投げ出していく人たちがいるということ。
相手を思いやる心はやがて自分に戻ってくるってことを教えられます。
王は民を思いやるものだという基本的な事が本物の王に欠けていたのだと。

私が去年一番泣けた映画『サニー 永遠の仲間たち』で主人公の少女時代を演じていたシム・ウンギョンちゃん、今回もかなりの人を泣かせたんじゃないかと思われます。
そしてト部将役のキム・イングウォンも。

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韓国で1000万人を超える観客を動員した大ヒット作。
史実にフィクションをうまく交えてわかりやすいストーリーで最後には感動の涙も。
韓国映画未体験の方もこの機会にご覧になりませんか?
ただ、う○こシーンさえなければなあと思います。韓国映画って、多いのよね。

 ★★★★

監督はチュ・チャンミン監督。


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キキ

月夜のうずのしゅげさん、niceをありがとうございます。
by キキ (2013-02-28 07:23) 

クローヴ

ルックスだけでない、演技力も確かだ…ということであれば
今後ハリウッドに行っても、色々な役のオファーが期待できますね。
イ・ビョンホン見直しました(^^)
…って、まだ観てはいないのですが(^^;
by クローヴ (2013-03-10 22:50) 

キキ

クローヴさん、こんにちは。
私実はビョン様あの笑顔がちょっと苦手なんですが、見なおしました。
…って、だからってGIジョーは観に行く予定は無いのですけど(^^;;

by キキ (2013-03-11 19:12) 

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