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ディア・ドクター [映画【た行】]

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昨年度の映画ですが観損ねていて、うちの近所の小さい映画館でやってたので観てきました。行って良かったっていう映画でした。

いつか絶対観るぞと思い、その日まで「あらすじ」も読まないと決め、今回念願叶ってやっと観たの訳なんですけど、鶴瓶師匠がドクター役ってニセ医者役なんじゃ?と思っていたのが“やはり”の展開。

私が想像できるくらいだから監督だってそういう設定で鶴瓶師匠を抜擢してるんでしょうね。割と早くにその事は観客には知らされます。だから無免許がはっきりしてからは師匠の行動がドキドキに変わるんです。”やはり”の後はどうなるのか?

舞台は元々は無医村の村。車で街までは2時間以上はかかりそう。そこにやってくる研修医の相馬(瑛太)。彼は今時の都会のお坊っちゃんなんだけど、この村で看護師(余貴美子)と二人で診療所をきりまわしている中年医師、伊野(笑福亭鶴瓶)と出会い、村人から信頼と尊敬を受ける姿に感動していく。そんなある日伊野はかづ子(八千草薫)という独り暮らしの未亡人の診察に関わるのだが・・・。

『嘘』がテーマで相手の事を思いやる嘘が語られます。かづ子の嘘は家族への、伊野の嘘は村人への。

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西川美和監督の演出と脚本が巧くて随所で感動。風や虫や蛙にさえも台詞を語らせているようでした。『ゆれる』より解りやすくて映画館を出る時も微笑んでしまうラスト。

脇を固める余貴美子さんや香川照之さんもいいです。八千草薫さんはどんな服着ていても素敵、守ってあげたくなります。台詞もすべて気品があります。こんな感じで歳が取れたらいいなっておもいます。

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2009年度のキネマ旬報(邦画)ベストテンでも1位だったそうで納得、この映画なら何度も観たいです。

  ★★★★★

1月8日にDVD出てますので未見の方は是非観てくださいね。

大阪の方で“映画館で観たいぞって方”は3月に梅田ガーデンシネマにて凱旋アンコール上映(朝1回)するそうです。時間はまだ未定らしいので近くなったらHPでチェックしてください。

www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda  ◆梅田ガーデンシネマ◆

大きな画面で見ると田んぼに流れる風の流れも、音もいいですよ。

監督・脚本;西川美和

********************************

~2009年第83回キネマ旬報ベストテンは以下の通り~

【日本映画】

1位 ディア・ドクター

2位 ヴィヨンの妻~桜桃とたんぽぽ~

3位 剣岳 点の記

4位 愛のむきだし

5位 沈まぬ太陽

6位 空気人形

7位 ウルトラミラクルラブストーリー  

8位 サマーウォーズ  

9位 誰も守ってくれない

10位 風が強く吹いている

 

【2009年外国映画】

1位 グラン・トリノ

2位 母なる証明

3位 チェンジリング

4位 チェイサー

5位 レスラー

6位 愛を読むひと 

7位 アンナと過ごした4日間 

8位 戦場でワルツを

9位 スラムドッグ$ミリオネア

10位 イングロリアス・バスター


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ターミネーター4 [映画【た行】]

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先週の土日に先行上映だったので早速観てきました。

『ターミネーター4』(以下・T4)は言わずと知れたアーノルド・シュワルツエネッガー=シュワちゃんの出世作の続編です。1984年に低予算で作られた『ターミネーター』は人気爆発、その後シリーズ化されました。

第1作と2作はジェームス・キャメロン脚本・監督。1作目はキャメロン監督の観た悪夢がベースになっているのだとか。

『T1』は1984年のお話。普通の女学生サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)の前に突然現れた未来からきた戦士、カイル・リース(マイケル・ビーン)。サラの未来の息子・ジョン・コナーが2029年からタイムスリップでサラの命を守るために送り込んできたという男。自分はもう帰ることが出来ないのに守りに来てくれるなんてなんとも素敵。

 13522view002.jpg うわ。ビーン・・若っ

核兵器管理システムのスカイネットが自らの意志を持ち、人類を「敵」と認識、30億もの生命が失われた1997年8月29日。マシンと人類のあいだに戦争が始まったその日を、のちに生き残った人々は「審判の日」と呼んだ。
スカイネットとの戦いで荒廃した世界ではサラの息子のジョンが人類軍の指導者であるという。そして指導者ジョンを生まれる前に歴史から抹殺するために機械軍は殺人マシーン・ターミネーターT-800型を送り込んできているというのだった。
やがてカイルはサラと結ばれジョンの父親となるのですが壮絶なターミネーターとの戦いで命を落とします。
つまり、未来のジョンは自分の父親を彼は死ぬとわかっていて過去へ送り込んでいるんですね。

 

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『T2』は1994年のロサンゼルス。カイル・リースの息子であるジョン(エドワード・ファーロング)は10歳になっています。
機械軍は再びジョンとサラを狙って新型のターミネーターT-1000を送り込んでくるのですがそれを阻止するのはやはり未来のジョンが送ってきたシュワちゃん・・じゃなくて今じゃ旧型となったT800型ターミネーター。
今度は強い助っ人。

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前回は女学生だったのにすっかりマッチョな女性戦士になった母サラは未来を予言する狂人扱いで精神病院へ入れられていました。
病院を抜け出したサラは自在に姿を変えることが出来る新型ターミネーターと機械軍の元となるスカイネットをぶっ潰すため、シュワちゃんT-800型ターミネーターとジョンと共にまたまた死闘を繰りひろげ勝利。最後にはT-800はチップを内蔵した自らをも葬り、これで「審判の日」は回避されたように思われたのですが・・・。
『T2』はシリーズ最高傑作と言われ、USJのアトラクションもこの『T2』です。

 

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3作目は監督が変わり、『U-571』のジョナサン・モストウ監督。キャメロン監督は完全に下りてしまっていますが、3作には共通してシュワちゃんが(顔は同じだけど)それぞれ違うターミネーター役で出演しています。

 『T3』ではジョン役のエドワード・ファーロングはアルコールと麻薬の過剰摂取で降板。
ニック・スタールがジョン役となっています。『T2』で「審判の日」は回避。
歴史は塗り替えられ、生まれる前から人類の抵抗軍のリーダーとなる宿命を負ったサラの息子のジョンはスカイネット計画を潰した10年後、新たな人生の目的を模索するように放浪生活を送っていました。
ジョンが抵抗軍のリーダーとなる日は永遠にめぐって来ないように見えたのですが、かつて3体のターミネーターが送られた2029年よりも、さらに時代を経た未来から女性型ターミネーターT-X(クリスタナ・ローケン)が送られてくるのです。

街に現われたT-Xが狙うのは獣医助手のケイト・ブリュースター(クレア・デーンズ)。
ジョンとケイトを守るためにまたまたまた未来から送りこまれるシュワちゃん、じゃなくて旧型ターミネーター。
(でも一応T-850型。ちょっとだけ新型?)ここでジョンはT-850からケイトが狙われる理由・ケイトは未来のジョンの妻で子供の母親であることを告げられます。

『T3』では監督・脚本が変わって主演もシュワちゃんは出てますがサラは白血病で亡くなっているという設定なので出演していません。
ジョンも前作で人気があったエドワード・ファーロングではなかったので評判はイマイチでした。

 

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そして今回の『T4』。旧型ターミネーターのシュワちゃんは主役の座を譲り、後半CGで若いころの姿で友情出演です。
これまで敵だったり味方だったりしたけど、いて当たり前のシュワちゃんが闊歩しないターミネーターってどんな話になるんでしょう。

舞台は2018年。
『T1』を思いだしてください。
指導者となったジョン(クリスチャン・ベイル)は30代になり10年前に「審判の日」は起こってしまっていました。
ジョンはカイル(アントン・イェルチン)を過去に送らなきゃなりません。
そうしないと人類軍の指導者ジョンは生まれてはこない事となってしまうのです。

と、いう訳でジョンはまだ見ぬ年下の少年である父親を捜しています。
そのカイルはスカイネットに囚われの身となってしまいました。
『T4』の原題は“SALVATION”(=救済)。ジョンが父カイルを救う話になっています。

「1作目はカイルがサラを救い、2作目ではサラがジョンを救う物語。
そして今回はジョンがカイルを救う話だ。ここで家族の三位一体のドラマが完結するんだよ」とはマックG監督の弁。
カイル役のアントン・イェルチンは現在公開中の『スター・トレック』にも出演している期待の20歳の新人。

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そして、もう一人の期待の新人・・・ジョンとカイルを助ける謎の男マーカス役のサム・ワーシントン32歳。
次回作はターミネーターの産みの親ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』以来の新作映画『アバター』(原題)の主役に抜てきされているみたいです。すごいですね。

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『T4』はマーカスに始まりマーカスに終わると言ってもいいくらいで、本人も知らない秘密を持ってジョンと関わっていきます。
サム・ワ―シントンの演技はとってもいい感じでシュワちゃんのような絶対的存在感があるわけじゃないけど、114分があっという間、ラストは悲しくて切なくもあります。

『チャーリーズエンジェル』シリーズ監督のマックG監督はクリスチャン・ベイルにジョン役を依頼したところ一度は出演拒否をされたらしいです。
なんといってもベイルは『バットマン』ですからね。
でもマックG監督はベイルが気に入るまで脚本を書き直したのだとか。

『T6』までの続編は決定しているということです。
なのでこの作品は4作目にして「新展開の三部作」の第1作になり、マーカスを主役とした今回も期待以上に面白かったので今後の展開にも期待は大です。
マーカスは今回のみなんでしょうか、ちょっと残念。こりゃ『アバター』も観なきゃね。

     ★★★★☆


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天使と悪魔 [映画【た行】]

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「ダ・ヴィンチ・コード」のロバート・ラングドン教授の初登場作品。

ハーバード大学の宗教図像解釈学者ラングドン教授はスイスの欧州原始核研究所(セルン)所長から突然の電話を受け、紋章の解説を頼まれる。紋章は秘密結社<イルミナティ>・・17世紀にガリレオが創設してすでにこの世には存在しないはずの科学者秘密結社の紋章だった。
セルンで全裸死体で見つかった科学者で司祭のヴェトラにはイルミナティの焼印が押されていた。ヴェトラによって極秘で完成されていた反物質の盗難。24時間後には大爆発を起こしてしまうという危うい状態。

姿なき殺人者を探して知力と体力の限りを尽くして敵の後を追う。
ダ・ヴィンチ・コード同様、いきなり電話で呼び出されたかと思えば物凄い事件に巻き込まれていくラングドン教授。父を殺された科学者の娘ヴィットリア・ヴェトラと共に、新ローマ法王教皇選挙(コンラーベ)の当日を舞台にスイスからローマ、ヴァチカン市国を西に東に地下に空に、超スピードで話が進んでいきます。
お墓に閉じ込められるわ、ヘリコプターからも飛び降りちゃうし。・・・・・・・と、いうのが原作のお話。映画は長い原作を2時間半に収めるためにかなり端折っています。ヘリからも飛びません。

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セルンの科学者であり司祭でもある最初の被害者レオナルド・ヴェトラのこと、その養女で同じ科学者となった娘のヴィットリア・ヴェトラは映画ではただの同僚となっています。なぜ2人が反物質を作り上げることになったのか、セルンがどんなに素晴らしい研究所なのか、宗教と科学がいかに歴史の上で対立してきたのか、ガリレオが参加していた秘密結社<イルミナティ>とはなんぞや、ということを原作では丁寧に長く説明していて、それでやっとヴァチカンへとお話は動くんですけど、映画だとサクッと進んでしまうので原作好きにはちょっと物足りないぞ、え、あのいぢわるなスイス衛兵隊隊長のオリヴェッティが刑事!?しかも優しいし、と思っていたら睡魔が・・・。いけないいけない、と思いつつ前半はちょっと気を失ってしまいました。すみません。でも犯人知っているので全く困りませんでした。(^.^;

で、後半、最初の被害者の科学者で神父=レオナルド・ヴェトラが語っていたセリフをカメルレンゴ(ユアン・マクレガー)に語らせていたり、やはり脚本は苦労していますね。

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原作を読んでいない人の方がドキドキして楽しめたと思います。ヒロインもほとんど活躍していませんしロマンスもなく、同僚ですから父を殺した犯人を探すという怒りもなし。観客に謎を解かせる暇もなく事件は次々と起こってあっという間にラングドン教授が知能をフル回転して解決していきます。そしてラストは何人もの被害者や、警官の死や、犯罪者のことなどは都合のよい理由にすり替えられ、歴史の闇にもみ消されてしまうんです。

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ヴァチカンの映像はとっても素敵で一度は行ってみたいと思わずにはいられません。

   ★★★☆

監督;ロン・ハワード  原作;ダン・ブラウン  出演; トム・ハンクス、アィエレット・ゾラー、ユアン・マクレガー、ステラン・スカルスガルド

 


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チェイサー [映画【た行】]

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韓国で500万人を動員する大ヒット、韓国のアカデミー賞では主要6部門を受賞、そしてレオナルド・ディカプリオがリメイク権を取得したというクライム・サスペンス映画です。

タイトルは「追撃者」。
韓国最大の連続殺人事件であるユ・ヨンチョル事件がベースになった作品で私はこの事件を知らなかったんですが、日本でも大々的に報道されたようで知らない私が本当にダメなんですね。
なのでちょっとおさらいを。

◆ユ・ヨンチョル事件◆
韓国メディアに“殺人機械”という異名をつけられたユ・ヨンチョルは2003年9月から2004年の10か月の間に資産家老人や風俗嬢を21人殺害した罪で逮捕された。

捜査が進むにつれ死体をばらばらにしたり、内臓を食べるなどの異常な事実も判明した。

ヨンチョルは貧しい家庭に育ち、実父からの虐待をうけ成長、絵の才能があったが色盲であったため芸術高校への進学を断念した頃から窃盗を繰り返し始める。

1991年には結婚し一児を儲けるも2000年に風俗嬢を暴行し5年の懲役を言い渡される。
その事件の後、妻は子供を連れて離婚。

出所後の2週間後には最初の殺人を起こし、資産家8人を次々に殺害、そして風俗嬢も次々に殺害、その他強盗、公務員資格詐称などの罪で2004年に起訴される。

翌年に死刑判決。死刑を求刑された時にヨンチョルは「感謝する」と語ったという。

実はこの恐ろしい連続殺人事件の犯人の身柄を拘束したのは、自店の風俗嬢の失踪を調査していた店主と店員であった。

韓国警察は風俗嬢の職業に対する偏見から捜査に積極的ではなかったため、犯行が次々に行われていることさえ気づいていなかった。

 

 

この事実をナ・ホンジン監督が自身で脚本にして映像化したのがこの映画。
風俗店(デリヘル)の店主であるジュンホ(キム・ユンソク)は失踪して帰ってこない女たちに頭を痛めていた。
ジュンホは元刑事であった為、独自に失踪した女たちの消息を辿るうちに女たちの携帯に残る共通のナンバーをみつける。
その携帯に呼び出された後女たちは消息を消していたのだ。

その客の名はヨンミン(ハ・ジンヨウ)。
ジュンホは少し前に、ヨンミンからの依頼でミジン(ソ・ヨンヒ)を仕事に送り込んでいた事に気づく。
風邪で寝ていて休ませてほしいと言ったミジンを無理やり派遣していたジュンホ。
慌ててミジンに電話をするが繋がらず必死に彼女の行方を探し始める。

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そんな中、偶然ヨンミンの乗った車に自分の車をぶつけてしまったジュンホ。
お、これで事件は一気に解決に向かうのかと観客は安心してしまうのだがそうはいかない。
ここから長いジュンホとヨンミンの戦いが始まっていくのだ。
狭い路地が入り組む坂道の多い街。路上駐車で車が一台通るのがやっとというところで繰り広げられる追跡劇。
ヨンミンが女を連れ込み犯行を繰り返しているらしい広い邸宅は誰の家なのか?
薄気味悪い風呂場には血のついた髪の毛、前の住人が飼っていたらしい汚れて痩せこけた白い犬、あてにならない警察、母の身を案じるミジンの幼い娘・・・。
脇を固める登場人物や動物が複雑に絡み合っていく。

ジュンホの機転で警察に連行された犯人はあっさりと連続殺人を自供。
しかも「最後の被害者は生きている」と。
自供があるにもかかわらず警察の対応は遅い。
そして、生きているミジンの行方を見つけようと必死なジュンホのイライラとは逆に、証拠不十分で警察は犯人を釈放してしまう。

今度は犯人に暴力を振るった罪でジュンホが警察に連行されてしまうのだが途中で逃げ出しミジンのいる殺人鬼の家を探し続ける。
その間に犯人に傷だらけにされ横たわっていた被害者のミジンは意識を取り戻し自力で脱出。
この辺りは息を殺して見入ってしまいます。
やっとの思いで悪魔の棲む家から逃げ出すミジン。
ジュンホは探しまわり走ってるだけでなんだ、ミジンは自力で逃げ出すのね~、よかったよかった、なんて少しだけほっとしていたらその後は再びとんでもない悪夢の展開になっていくんです。

元刑事で風俗店の店主役のキム・ユンソクはぽっちゃりな感じであんまりかっこよくありません。
犯人をこれでもかってぼこぼこにしたり、走っても苦しそう。
ディカプリオがやるのはこっちですよね、きっと。イメージダブりました。

ぼこぼこにされる山本耕史似の犯人=ハ・ジンヨウはこの映画の後オファーが殺到し、次回作は妻夫木聡との共演で『ノーボーイズ・ノークライ』が決まっているそう。

パンツ一枚で薄笑いを浮かべながらミジンにノミを振るうヨンミン。
最初のシーンのセリフで既に何人殺したのかと不気味さ炸裂。
自分の不利な情報を知る者には金槌を振りかざし躊躇わず殺す殺人鬼。
ノミで殺すのは痛みが少ないようにという配慮らしいんですが犯人なりの親切なんでしょうか。

善良顔の犯人と悪人面の店主。
警察も顔で判断しちゃったり。
実際もそんなことが多いんでしょうね、怖いですよ。
主演の2人はなるほど、危機迫る名演技でした。

風俗店店長へのラストのミジンからの電話には心が痛みます。
すっきりした気分にはなれない映画ですが、2人が疾走する姿はものすごい迫力で、韓国映画の底力を見ました。
とても痛くて悲しい映画でした。

  ★★★★☆

犯人の動機・生い立ちは語られません。
食べたり切ったりのシーンもありません。
絵の才能があったことは反映されています。


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チェンジリング [映画【た行】]

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アンジーがブラピと共にアカデミー主演賞にノミネート、ということで是非とも観たかった作品です。残念ながらお二人とも今回は受賞は出来ませんでしたが予告も面白そうでしたし、期待大。

さて、映画館に着くとすごい人。いつもは静かな映画館なんですがめちゃ混んでます。

どうやら先週アカデミー賞外国語賞を受賞した「おくりびと」効果のよう。だって「おくりびと」だけチケットは売り切れという赤い文字が。一緒に行った友人も「私も火曜日に観に行ったんだけどその日はもっとすごい混み方で、席をインターネットで予約をしていたから観れたけどそうじゃなかったら絶対に無理だったのよ、そうそう西川ヘレンさんも観に来てたわ。」ですって。

火曜と言えばアカデミー賞発表の次の日ですね。でも、私も今回8冠を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』が今公開されていたら次の日に観に行ってたかもです。気になります、あの映画。まあそれは置いといて。

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ところでこの映画、観てから気づいたんですがクリント・イーストウッド監督作品でした。とても良く出来ていて142分があっという間でした。

1928年、シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ロサンゼルス郊外で9歳の息子ウォルター(ガトリン・グリフィス)と暮らしている。ある土曜日、休日出勤をしたクリスティンが帰宅すると息子が姿を消していた。

母は心当たりを必死で探すが見つからず、警察に通報するが警察の対応は冷たく、更に5ヵ月後に警察が連れてきた息子は見知らぬ少年だった。

しかもその少年は自分をウォルターと名乗り、クリスティンをママと呼ぶ。彼は誰なのか?本当の息子はどこにいるのか?

ただ息子を取り戻したいだけなのにクリスティンの意図とは違う方向へ、警察との戦いが始まる。当時のロス市警察は楯突くものを容赦なく排除する機関で、警察の不手際を訴えるクリスティンは邪魔者として精神病院に送られてしまう。

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息子の身を案じる母親をアンジーが熱演していました。「ウォンテッド」の姉御とは全くの別人です。化粧も濃いめですし、細くて折れそうに青白く痩せています。

お話は息子の失踪から腐敗した警察へ、精神病院へ、法廷へ、養鶏所での猟奇連続殺人事件と色んな方向に進んでいき目が離せなくなります。

悲惨なシーンも多いんですが、飛び上がるような場面ではなく、事件も淡々と描かれ何故こんな猟奇殺人事件になってしまったのか、犯人の動機はなんだったのかなどは詳しく語られず、でも母が息子を思う気持ちでストーリは進み、最後まで希望は残るというもの。実話ということですから怖いです。

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この病院から出れなかったら息子を探し出せない、絶望的な現実に言葉を選びながらドクターに自分の想いは曲げずに訴えかける母。う~ん、上手いですね、演技も演出も脚本も。脇を固める俳優も知らない人が多かったんですけど牧師のジョン・マルコヴィッチは正義を、誘拐犯人役のジェイソン・バトラー・ハーナーは狂気を、刑事役のマイケル・ケリーは権力を持ったものの陰湿さ、不条理を、謎の少年は不気味さを・・・それぞれの仕事をきちんとしているって感じでした。それにしても多くの命を奪っても地獄に落ちるのは嫌だと言う犯人。そりゃ無いです。

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映画を観てスカッとしたい人には不向き、じっくり観たい人は是非ご覧になってください。

私はやっぱりイーストウッド作品、好きです。   ★★★★☆


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ダークナイト [映画【た行】]

329605view014.jpg 最凶

   キキ「ダークナイト、観てきたんだ。」

   友人「え~、バタバタ人が倒れていくやつやろ?面白かった?」

   キキ「・・・・・それ、『ハプニング』。私が観たのは『ダークナイト』」

   友人「・・・・・なんや、それ?」

職場での昼休みの会話です。今回シリーズ初で“バットマン”というタイトルを外した為か、なんの映画かわかんない人もいるみたいで・・・・・。(^。^;

そういう私もアメコミの映画化版はちょっと苦手で好きな俳優さんが出てても見逃してしまうことが多いのですが今回はやはりヒース・レジャーの最後の作品でもありますし観にいかねばなりません。

前作の渡辺謙の悪役抜擢で話題になった「バットマン・ビギンズ」も未見、ティム・バートン監督版も未見の私なのでバットマンの世界観に入り込めるのか?と思っていましたがそんな心配はまったく無用でした。

ですから、気にはなってるけど前作を観てないから、とかアメコミが苦手という方も大丈夫。

     最強  329605view005.jpg  

329605view017.jpg 黒騎士バットマン

ところでバットマン=ブルース・ウエィン(クリスチャン・ベイル)ってコウモリに咬まれて特殊能力が身についたんじゃなかったんですね・・・・。Σ( ̄ロ ̄lll)

ついでに放射能を浴びて変身するわけでもない、普通の人間なんですね。どうもアメコミ=特殊(超)能力と思っているのでそんな基本的なところすらわかっていない私。

ただ、ブルースは半端じゃない大金持ちなので自分の会社で開発している最先端の科学技術を駆使した武器や車を使って戦えるんです。顔も身分も隠し、腐敗した警察や司法とは別に孤独に戦うバットマン。

すべては愛するゴッサムシティを犯罪の無い街へと変えるためなのですが、総ての市民がその戦いを受け入れているわけではなく苦悩するヒーロー。

そんなバットマンに対し、顔も隠さず正義の信念を通していくデント地方検事。演じているのは『幸せのレシピ(2007)』で陽気な料理人を演じていたアーロン・エッカート。なんとも爽やかです。

329605view008.jpg 白騎士 ベイル検事

対照的で立場は違う二人ですが共に街の再生を願い協力していきます。そして正体は知らないバットマンを信じ協力を惜しまないジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)。

そんな犯罪の街から立ち直ることを夢見る男たちの前に、謎の男ジョーカー(ヒース・レジャー)が現れ街はどんどん混乱していきます。

ジョーカーは過去も動機もすべてが謎、白塗りの顔に裂けた口、金や名誉よりも混乱そのものを愛する不気味で頭が切れる犯罪者。やがてジョーカーはバットマンとデント検事の二人に愛されるレイチェル(マギー・ギレンホール)をも巻き込み、三人の運命を変えていきます。白騎士デント知事を襲うジョーカーの恐怖。その時バットマンが選択するものは?

 

今回そのあまりの面白さに数日後レンタルして「バットマン・ビギンズ」ほうも鑑賞してみました。気になっていた疑問・なぜコウモリのコスチュームで戦うのか、両親の死と街を守る為に立ち上がるまでのブルースの葛藤やレイチェルとの関係などが詰まっていて逆引き辞典みたいで楽しめました。

それにしてもバットマンカーの派手なこと!あんな目立つ車が普段どこに隠されているのか、なんて疑問もすべて解決されています。

謙さんは悪のシンボル的な出演でしたね。日本ではお見かけしない忍者が何故かヒマラヤにうじゃうじゃいたのだけが解決出来ない謎ではあります。

監督は前作の「バットマン・ビギンズ」(2005)に引き続きクリストファー・ノーラン監督。主演のクリスチャン・ベイルは「バットマン・ビギンス」、「プレステージ」に続いて3回目の出演。

敵役ジョーカーを演じたヒース・レジャーの突然の死(2008・1月)によって注目された作品ですがそれを超越するものすごい世界感、ヒースの存在感の見事さ。彼はここで確かに生きています。

劇場で観ないと絶対損です。体験してください。★★★★☆

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つぐない [映画【た行】]

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1930年頃のイギリス。

裕福な政府官僚の家庭に生れた美しい姉妹、セシーリア(キーラ・ナイトレイ)とブライオニー(シーアシャ・ローナン)。
そしてセシーリアと同い年の使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)。

事件は姉妹の兄が帰省した日に起こる。その日兄は一人の友人を連れて帰ってくる。

お屋敷には親の離婚で行き場が無い従兄弟の女の子と双子の男の子を預かっている。

その後、この8人が色々な出来事で絡み合い、ある事件が夜に起こる。

小説家を目指す13歳の妹、ブライオニーの目撃証言で、ロビーが犯人とされそのまま刑務所に送られてしまう。姉セシーリアはロビーと身分違い恋を確かめ合っていた。

引き裂かれる時に彼の耳元で言う言葉。「come back to me・・・」

主人公は妹のブライオニーで13歳、18歳、老年期とそれぞれを3人の女優が演じています。
特に目立つのが13歳の多感な少女を演じているシーアシャ・ローナン。
とっても綺麗な子です。
彼女のまっすぐな性格を表しているのか、広いお屋敷を歩くの時も直線的に歩いては角でくるりと方向を変える歩き方。

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幼さの無知からか、憧れているロビーへの淡い恋が姉への嫉妬を生んだのか、少女の残酷さは一人の無実の男を刑務所に送り、やがて彼は戦場へ。

愛する彼の帰りを待つために看護婦となって家を出る姉。

取り返しのつかない悲劇を生んでしまったブライオニー。
成長した彼女ができる二人への償いとは・・・。

             328495view003.jpg                              

映画の随所にタイプライターの音が響きます。
姉役のキーラの輝くような美しさとシーアシャ・ローナンの清楚な美しさ。
流れる音楽の繊細さ。
123分の上映時間が長く感じない映画でした。

どこめでが真実でどこからが妹の想像だったのか。
たとえば昼間にミツバチの羽音に導かれ偶然妹が偶然目撃した、姉とロビーが噴水の前で話しているシーン。
妹には遠い窓越しでは二人の会話は聞こえてはこない。
ただ二人を遠くから見つめているだけ。 

姉とロビーはそのうち喧嘩になって姉は下着姿で噴水の水の中に飛び込む。
困った目で彼女を見つめるロビー。
二人がこのときお互いの愛を確信し合っていたことは幼い妹にはわからない。
このシーンは最初は妹の視線で見せて、次に姉の視線で繰り返され、真実がわかる。

ラストまで、観ている私たちが惑わされる意外な伏線が随所に盛り込まれているのです。

イギリスのブッカー賞作家イアン・マキューアンの世界的ベストセラーの完全映画化。
構成の緻密さは映画にも表現されています。                         

『プライドと偏見』のジョー・ライト監督。 ★★★★★

上映する映画館が少ないのが残念です。


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テラビシアにかける橋 [映画【た行】]

 

学校ではいじめられっこのジェシー(ジョシュ・ハッチャーソン)。                                                                                               女姉妹ばかりの中で、家の中でも浮いた存在。お父さんもお母さんも生活が苦しく、現実的なことしか言ってくれない。クラスで一番早く走れること、絵が好きなこと、それだけが心の支えだった。                                                                                                  そんなある日、クラスにレスリー(アナソフィア・ロブ)が転校してくる。                                                           ジェシーは風変わりな少女レスリーに初めは反感を感じるが、やがて二人は森の中で見つけたツリーハウスに空想の王国「テラビシア」を創りあげていく・・・。

1978年出版の国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの児童小説を映画化。                                           実際に作者の息子に起こった出来事を元にしているという。(そういえばレスリーのお父さんとお母さんの職業は小説家でした。)二人の空想の王国テラビシアには多くのCGが使われています。                                                  森で鳥や動物が突然襲ってくるような場面で、どこまでが空想で現実なのかがちょっとわかりにくかったりもしますが、美しい風景や空にそびえるツリーハウスに子どもの頃の秘密基地を思い出しました。                                                   子どもの頃にしか見えないものってあるんですよね。                                                                                  友情と家族と兄妹愛、イジメや初恋そして悲しい別れ・・・など盛りだくさんでちょっぴり涙。                                               辛いことを自分なりに乗り越えていく姿に子供の成長を感じるラストでした。

レスリー役のアナソフィア・ロブは『チャーリーとチョコレート工場』のバイオレットちゃん。                                               「チャーリー・・」でもきれいな金髪と大きな目で存在感が光りましたが、ここでも男勝りで想像力がある女の子を好演。                                                                                                                          ジェシーのパパ(ロバート・パトリック)、どこかで見たことあると思ってたら「ターミネーター2」の新型液体金属殺人マシーン、T-1000の方でした。              

森を全力疾走したくなります。   ★★★☆

 


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転々 [映画【た行】]

 

切なくもあったかい映画です。

竹村文哉(オダギリジョー)は借金84万円を抱える大学8年生。                                                                                                                                  ある日 借金取りの福原(三浦友一)がやってくる。                                                                                                                                                                    借金をまったく返す当てのない文哉に福原はある提案を持ちかける。                                                                                                                                                                                                                                                      井の頭公園からある目的地までの散歩に最後まで付き合ったら100万円とさらに借金もチャラにしてやるというもの。                                                                                                                         期限は福原が気が済むまで。・・・歩くだけで100万円?

直木賞作家藤井宣永の小説を三木聡が脚本・監督、主演がオダギリジョーとくれば「時効警察」の好きな人は見逃せない作品です。                                                                                                                                                                                                       オダギリにしか出来ない変なくるくるパーマ。                                                                                                                                                                                                     真面目がスーツ着てるような三浦友一が後ろだけ伸ばした不思議なロン毛。                                                      職業は借金取り。                                                                                                                                                                                                                小泉今日子が偽装母さんで、三浦友一が偽装オヤジ?                                                                                                                                                                     今美少女で人気上昇中の吉高由里子ちゃんがパンツ1枚で走り回る、本当に何といいますか脱力して観る事の出きるお勧め映画です。

嘘のような本当の話が満載。                                                                                                                                                              幼少の頃、親に捨てられてしまった過去がある文哉。                                                                                                                                                                                                                                                                 福原の靴下を口に突っ込まれて(ううっ)借金を迫られた時に「僕には親はいないんです」と苦し紛れで言い訳してることは本当。                                                                                                                                                                                                                                                   妻を殺したから自首するまでの思い出の場所を散歩したいという福原の提案。これも本当。                                                                                                                                                                                                                                            複線で福原の奥さんの勤め先のスーパーの同僚が(岩松了・ふせえり・松重豊・笹野高史)奥さんが休んでいることを心配しつつ?おかしなギャグを展開。(でもこれで奥さんが死んでるということが本当だとわかる。)                                                                                                                                                                                                                                                                                               「死体が誰かに見つかってからだと自首にはならない」という話が法学部の文哉から語られて、会社の同僚たちが福原のマンションに警察より先に着くかもとどきどきだが(それにしてもこの方々、仕事は全くやってない。)奥さんのマンションに行くだけなのになかなか着かないの。この二つの転々は同時進行。

美味しそうな食べ物もたくさん出てきてスタートの井の頭公園では焼き鳥。                                                                                                                             それからとんかつ茶漬け、オーギョチー?マヨネーズ入りすき焼き・ラストの辛口カレー。                                                                                                                                                                                                                                                         文哉の思い出のアパートは駐車場になっていたり、初恋の彼女はコスプレで変わっていて切ない。福原の思い出の神社や昭和の匂いがするような真紀子(小泉今日子)のお家は懐かしさ漂う日本の風景。                                                         突然やってきた真紀子の姪のふふみ(吉高由里子)の思い込みから始まる偽装家族。                        マヨネーズ入りすき焼きを食べながら、終わって欲しくない幸せを感じる文哉・・・。 

とんちんかんな登場人物たちが繰り広げる、とっても岸辺一徳に会いたくなる映画でした。   ★★★★

他にも豪華ゲストが数人出て笑いが込みあげますよ。見てね。

 

 

 

 

もしかして福原は文哉の本当のお父さんだったのでは?                                                      そう考えると、借金のかたに奪った学生証と免許証で気付いた福原がお金と思い出を残して去っていくというストーリーが完成される。そんなことも考えさせられるほど、多くは語られないま二人はゴールに辿り着くのだが。

                                                                          


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天然コケッコー [映画【た行】]

 近所の映画館で最終日の最終回で観てきました。皆さんの年末レビューでもなかなかの評判でしたし、期待大。

 

漫画家くらもちふさこの原作を映画化、監督は山下敦弘、脚本渡辺あや

小学校と中学校が一緒になっても6人しかいない田舎の学校に東京から転校生がやってくる。黒板には歓迎!大沢広海さんの文字。                                                                                                          転校生の大沢くん(岡田将生)はなかなかのイケメンさん。                                                                                                                                                                                                                                   初めての同級生が出来たことに喜ぶ中2の右田そよ(夏帆)。                                                                                                                                                                                                                                                          しかし期待とは裏腹に意地悪な大沢君の言動に違和感を感じるが、子どもたちだけで出かけた海水浴である事件が起こる・・・・。

方言を聴いて、ここはどこ?と思いながら映画は進んでいく。                                                      島根県だとわかったのは最後のエンドロール。                                                                                                                                                                                                                                   ヤマタノオロチが演じられる夜祭や長い道を歩いて行く海までの道。                                                                                                                                                                                                                                                                                                       すいかを縁側で食べる夏。幽霊が出る橋・・・・。桜が舞い散る春。                                                                      次々に懐かしい風景が現れ癒されます。                                                                                                                                      東京に修学旅行に行くけど、生徒はそよと大沢君の2人なのに付き添いの先生が3人。                                       生徒より多い?と笑っちゃいました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       そよちゃん、目を回して倒れるくらい重いお土産が入った荷物はホテルに預けてればいいのにね。カメラを首からぶら下げた先生もなんだかかわいい。

誰にでもある中学生時代。私はどんな風に送ったんだろう?って自分のことを回想。                                                                                                                                                      子どもの頃ってほんの小さな出来事が大事件だったりしますよね。                                                                           自分が発した言葉で相手を傷つけたりしていないかといつも自問自答するそよちゃん。そんな気持ち、忘れているかも。

子どもの頃は前ばかり見ています。中学生だったら高校のこと、高校生なら大学のこと。将来の自分は?                                                                                                       ふと昔を振り向けるのは大人になって変わらない生活を送るようになってから。                                                                                                                                                        そんな訳で現役中学生よりも、その昔中学生だった人たちにお勧め。

『もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やぁ、些細なことが急に輝いて見えてきてしまう』 

絶対微笑んでしまう、懐かしさをいっぱい詰め込んだ映画でした。

なんといっても主演の夏帆ちゃんの天然キャラが可愛い!                                                                              私も耳をふさいで歩くと山の音が聞こえるのかな? ★★★★


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